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FIB-4 index

FIB-4 index

別名
FIB-4Fibrosis-4 index
臓器系
肝胆膵
科目
Translational Medicine and Pathophysiology
トピック
病態生理学 2-3:肝機能障害(1)
構成:検査値
AST・ALT血小板数
適用疾患
非アルコール性脂肪肝疾患

🧠 全体像: indexは、日常の血液検査4項目(年齢・・・)だけでを経ずに進行線維化を除外またはスクリーニングできるよう作られた計算式である。もとは/患者向けに開発されたが、現在は(旧)を中心に病因を問わずの一次スクリーニングとして広く使われている。は出血などのを伴う侵襲的手技であり、全例に行うのは非現実的である——はその前段で「誰に専門的な精査が要るか」をふるい分けるとして位置づく。

目的と適用場面

内容
目的 患者で進行線維化(F3〜F4)のリスクを非侵襲的に層別化する
対象 35歳以上の患者(MASLD/MASH、など)。35歳未満ではが確立していない
使う場面 やを指摘された時点での一次スクリーニング。中間〜高値の場合に専門紹介・追加検査へ進める判断材料
評価しないもの 線維化の正確な病期(F1とF2の区別など)、炎症活動性、の程度

計算式と変数

FIB-4=年齢(歳)×AST(U/L)(109/L)×ALT(U/L)\text{} = \dfrac{\text{年齢(歳)} \times \text{(U/L)}}{\text{(10}^9\text{/L)} \times \sqrt{\text{(U/L)}}}
単位 備考
年齢 歳
AST U/L
ALT U/L 平方根を取って分母に置く
10⁹/L(=10³/μL) 単位を取り違えると値が1,000倍ずれる

⭐ 4とも日常の・生化学検査に含まれ、追加の採血や画像検査を要さない1。

解釈とカットオフ

値 解釈
1.30未満 進行線維化の可能性は低い(90%)
1.30〜2.67 グレーゾーン。専門紹介やでの追加評価を検討
2.67超 進行線維化を示唆(80%)

上記は/集団で検証されたであり、原著の/集団での(1.45未満/3.25超)とは値が異なる12。

⚠️ 65歳以上では下限を2.0へ引き上げる。 高齢者ではの生理的低下や上昇などの影響で特異度が大きく低下し(35%まで低下)偽陽性が増える。を2.0に引き上げると感度77%を保ったまま特異度が70%に改善する3。

⚠️ 35歳未満ではが確立していない。 若年層では検証データが乏しく、通常のをそのまま適用しない3。

💡 一次スクリーニングとして使い、中間〜高値をへ回す段階的アプローチが標準である。 は非侵襲的スコアの中で最も検証が進んでおり優先されるが、単独で確定診断とはせず、グレーゾーンや高値の例を()やELF検査へつなぐ4。

限界と使ってはいけない場面

⚠️ 急性の(など)では・が一過性に大きく変動し、が実際の線維化の程度を反映しない。に測定する。

⚠️ 65歳以上・35歳未満では通常のをそのまま使わない(上記参照)。

⚠️ NAFLD fibrosis scoreなど他の非侵襲的スコアと計算に使うが異なるため、両者の判定が食い違うことがある。はが少なく一次スクリーニングで優先されるが、判定が食い違う場合はなど画像的評価で補う4。

まとめ

  • indexは年齢・・・の4から算出する、進行線維化の非侵襲的スクリーニング指標である。
  • は1.30未満(除外)・1.30〜2.67(グレーゾーン)・2.67超(示唆)で、集団での値であり原著の/集団の値(1.45/3.25)とは異なる。
  • 65歳以上は偽陽性が増えるため下限を2.0へ引き上げ、35歳未満はが確立していない。
  • 一次スクリーニングとして使い、中間〜高値の例をなどの画像的評価へ回す段階的アプローチが標準である。

出典

  1. 1.Development of a simple noninvasive index to predict significant fibrosis in patients with HIV/HCV coinfection(Hepatology(Sterling RK, et al.)・2006)FIB-4指数の計算式(年齢×AST/(血小板数×√ALT))が、HIV/HCV重複感染患者を対象に有意な線維化を予測する非侵襲的指標として開発されたことと、開発時の集団におけるカットオフ(1.45未満で有意な線維化の陰性的中率90%、3.25超で特異度97%)を確認した。閲覧 2026-08-19
  2. 2.Comparison of Noninvasive Markers of Fibrosis in Patients With Nonalcoholic Fatty Liver Disease(Clinical Gastroenterology and Hepatology(Shah AG, et al.)・2009)NAFLD患者に対するFIB-4指数のカットオフが1.30未満(陰性的中率90%で進行線維化を除外)・2.67超(陽性的中率80%で進行線維化を示唆)であり、他の非侵襲的マーカーより優れていたことを確認した。閲覧 2026-08-19
  3. 3.Age as a Confounding Factor for the Accurate Non-Invasive Diagnosis of Advanced NAFLD Fibrosis(American Journal of Gastroenterology(McPherson S, et al.)・2017)65歳以上ではFIB-4・NAFLD fibrosis scoreの特異度が低下し(FIB-4で35%)偽陽性が増えること、65歳以上に対しFIB-4カットオフを2.0へ引き上げると感度77%を保ったまま特異度が70%に改善すること、35歳未満では両スコアの信頼性が確立していないことを確認した。閲覧 2026-08-19
  4. 4.AASLD Practice Guidance on the clinical assessment and management of nonalcoholic fatty liver disease(Hepatology・2023)非侵襲的な線維化評価の初期検査としてFIB-4が最も検証されており優先されること、中間〜高値ではエラストグラフィやELF検査などで追加評価する段階的アプローチが推奨されていることを確認した。閲覧 2026-08-19