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ミラノ基準

Milan criteria

臓器系
肝胆膵
科目
Internal MedicineSurgery
トピック
内科学 S-34:肝補助療法と肝移植外科学 S-13:原発性・転移性肝腫瘍
適用疾患
肝細胞癌

🧠 全体像は、の患者がの対象になるかを判定する基準であり、のような肝機能の重症度評価ではない。腫瘍の個数・大きさ・血管侵襲・転移の有無だけを見て、移植後の再発リスクが許容範囲かどうかを線引きするの基準である。

目的と適用場面

内容
目的 HCC患者におけるの適格性判定(重症度評価ではない)
対象 を検討しているの患者
使う場面 移植前評価、リストへの登録判断、治療後の再評価
評価しないもの そのもの(Child-Pugh・MELDが別途必要)、腫瘍の生物学的悪性度(

1996年にMazzaferroらが提唱し、点数ではなく合否で判定する基準としての世界標準になった。

構成要素

点数化ではなく、次の4条件をすべて満たすかどうかで判定する二値の基準である。

条件 基準
腫瘍数と大きさ(単発) 単発で5 cm以下
腫瘍数と大きさ(多発) 3個以内、かつ各腫瘍が3 cm以下
血管侵襲 肉眼的な血管侵襲がない
転移 がない

⭐ 単発か多発かで許容される大きさの基準が変わる。多発例は「3個以内・各3 cm以下」であって「合計3 cm」ではない点に注意する。

判定と移植との関係

基準内であれば標準的な移植適応と判断され、多くの制度で優先度の高いの対象になる。基準を超える場合でも、などの局所治療でを減らし、画像上内までできればとなりうる。この判断は移植施設ごとのプロトコルによる。

限界と使ってはいけない場面

⚠️ は画像上のサイズ・個数だけで判定する保守的な基準で、腫瘍のなどでしか分からない悪性度は反映しない。基準内でも再発する例、基準を超えても長期生存する例がある。

⚠️ 基準そのものにの評価は含まれない。移植適応の判断にはによる肝機能評価を別途行う。

⚠️ など、より許容範囲の広いを採用する施設もあり、は唯一の適格基準ではない。どの基準を使うかは移植施設のプロトコルに従う。

まとめ

  • はHCCにおける適格性の判定基準であり、Child-Pugh・MELDのような重症度評価とは目的が異なる。
  • 単発5 cm以下、または3個以内・各3 cm以下、かつ血管侵襲・がないことをすべて満たすかどうかで判定する。
  • 基準を超えてもで基準内に収まればとなりうる。
  • の評価は含まないため、Child-Pugh・MELDと併用する。
  • などを使う施設もある。