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Child-Pugh分類

Child-Pugh classification

臓器系
肝胆膵
科目
PathophysiologyInternal Medicine
トピック
病態生理学 II-4:肝機能障害(2)内科学 L-50:肝硬変
構成:検査値
ビリルビンアルブミンプロトロンビン時間
適用疾患
肝硬変食道静脈瘤門脈圧亢進症

点数を計算する

0 / 5 項目を選択
ビリルビン
アルブミン
INR(プロトロンビン時間比)
腹水
肝性脳症

合計

/ 15点

🧠 全体像は、肝硬変のを5項目(ビリルビン・アルブミン・INR・腹水・肝性脳症)で採点し、A〜Cの3段階に分ける概括的な重症度評価である。同じ肝硬変の重症度・予後評価として並べて語られるとの違いはここにある——腹水と肝性脳症という診察者の判定を点数に含む点である。MELDがのみから機械的に算出できるのに対し、Child-Pughは「腹水は軽度か中等度か」「脳症はグレード何度か」という臨床判断が点数を左右する。

目的と適用場面

内容
目的 肝硬変の・重症度の概括評価
対象 肝硬変と診断された患者全般
使う場面 外来・入院を問わない定期評価、評価、HCC治療の適格基準
評価しないもの 腎機能、電解質、移植の優先順位そのもの

もとは(1964年)として、に対する外科手術()の周術期死亡リスクを予測する目的で作られた。1973年にPughらがビリルビン基準を見直しINR(当時はPT延長秒数)を追加した版が現行の形で、その後は肝硬変一般の重症度評価やHCC治療の適格基準としても広く転用されている。

構成要素と配点

ビリルビン

1点 2点 3点
2 mg/dL未満 2〜3 mg/dL 3 mg/dL超

アルブミン

1点 2点 3点
3.5 g/dL超 2.8〜3.5 g/dL 2.8 g/dL未満

INR(比)

1点 2点 3点
1.7未満 1.7〜2.3 2.3超

腹水

1点 2点 3点
なし 軽度(利尿薬で制御可) 中等度〜高度(治療抵抗性)

肝性脳症

1点 2点 3点
なし グレード1〜2 グレード3〜4

合計5〜15点。⭐ 5項目のうち3つ(ビリルビン・アルブミン・INR)はだが、残り2つ(腹水・脳症)は診察所見の重症度判定であり、評価者間でばらつきうる。

解釈

クラス 合計点 意味
A 5〜6点 代償された良好な肝機能
B 7〜9点 有意な機能低下
C 10〜15点 高度な非代償

💡 クラスが上がるほど手術・処置の周術期リスクが上がり、HCCに対するの多くのはClass Aを組み入れ基準とする。急性における早期の適応点数など、個々の治療閾値は肝硬変側の治療節に譲る。

限界と使ってはいけない場面

⚠️ 腹水・肝性脳症の重症度判定は評価者間のが低く、同じ患者でも判定者によって1クラス動きうる。

⚠️ 移植の優先順位付けには使わない。この用途ではのみから算出するに置き換えられている。

⚠️ などではビリルビンが病初期から高くなりやすく、標準の閾値では重症度を過大評価しうる。

まとめ

  • は肝硬変のをビリルビン・アルブミン・INR・腹水・肝性脳症の5項目、合計5〜15点でA〜Cに分類する。
  • 腹水・脳症は診察所見であり、MELDと異なり判定を含む。
  • クラスは評価やHCC治療の適格基準として使われる。
  • 移植の優先順位付けにはを使い、Child-Pughは使わない。
  • 個別の治療閾値は肝硬変ノート側を参照する。