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夜間摂食質問票

Night Eating Questionnaire

別名
NEQ
臓器系
精神
科目
Psychiatry
トピック
精神医学 B-05:摂食症:診断基準と臨床管理精神医学 B-07:睡眠障害:診断基準と臨床管理
構成:症状
不眠食欲不振
適用疾患
夜間摂食症候群

🧠 全体像:夜間摂食(NEQ)は、(NES)のそのものではなく、症状の重症度を数値化し、研究・臨床でNESらしさをスクリーニングするための自己記入式尺度である。⚠️ こののの取り方一つで、同じ集団の「」という数字が2倍以上変わる——NESのを扱う文献を読むときは、必ず「NEQ何点をにしたか」まで確認する。

目的と適用場面

内容
目的 (NES)の症状の重症度を数値化し、NESらしさをスクリーニングする
対象 肥満・者、候補者、の臨床集団を中心に検証されてきた
使う場面 臨床での症状評価、研究における対象者選定・重症度の追跡
位置づけ ⚠️ そのものではない。 NESの診断は-TRの臨床基準(摂食への意識が保たれた夜間摂食の反復、随伴症状、苦痛・機能障害)による1

構成要素と配点

NEQは14項目からなる自己記入式で、各項目は0〜4点の5件法で採点される2。項目は次の4領域に分かれる。

領域 評価する内容(要約)
夜間の摂食 就寝後に覚醒して食べる頻度・程度
夕方の 1日の摂取量のうち夕食後に占める割合の大きさ
朝の 朝の食欲低下・朝食を摂らない傾向
気分と睡眠 夕方から夜にかけての気分の落ち込み、などの睡眠の質

2

⚠️ 著作権のあるのため、設問の逐語訳はここに掲載しない。 上表は評価領域の要約であり、実際の採点には正式な原本を用いる。

苦痛・機能障害の有無を尋ねる追加項目もあるが、これらは合計点には含めない——重症度スコアと、生活への影響という別の軸をに切り分けている2。

解釈とカットオフ

⭐ の取り方によって、同じ論文内でもの推定値が数倍変わる。 ある系統的レビューでは、・肥満・を受ける臨床集団において、NEQ30点超を基準にするとは2.8〜8.2%だが、25点以上まで基準を緩めると6.9〜15.2%に上がる3。

傾向
NEQ 25点以上 より緩い基準。感度重視でスクリーニングに用いられやすく、該当者数は多くなる
NEQ 30点超 より厳格な基準。特異度重視で、より重症度の高い集団に絞られる

💡 「NESのは◯%」という数字を見たら、どちらのを使ったかを必ず確認する。同じ研究の同じ集団でも、を変えるだけでの推定が大きく動く。

⚠️ 限界と使ってはいけない場面

⚠️ NEQの点数だけでNESと診断しない。 はスクリーニング・重症度評価のためのものであり、診断は-TRの臨床基準(摂食への意識と記憶が保たれること、随伴症状、他の疾患で説明されないこと、苦痛・機能障害を伴うこと)に基づいて行う1。

⚠️ を変えてを比較するときは、同じ内の異なる基準であることを踏まえる。 「が高い研究」と「低い研究」を単純にさせると、実際にはの違いだけを見ていることがある。

⚠️ 意識・記憶を失う(SRED)はNEQで想定される臨床像とは異なり、NEQはSREDのスクリーニングを目的としていない。

まとめ

  • NEQはの重症度評価・スクリーニングのための14項目自己記入式で、そのものではない。
  • 各項目0〜4点の5件法で、夜間の摂食・夕方の・朝の・気分と睡眠の4領域を評価する。苦痛・機能障害の項目は合計点に含めない。
  • は主にNEQ25点以上(緩い基準)とNEQ30点超(厳格な基準)が用いられ、同じ集団でもこの違いだけで推定が数倍変わる。
  • 診断は-TRの臨床基準で行い、NEQの点数だけで診断を確定しない。

出典

  1. 1.Night Eating Syndrome(StatPearls (NCBI Bookshelf)・2022)夜間摂食症候群の診断がDSM-5-TRの臨床基準に基づくものであり、質問票はスクリーニング・重症度評価の位置づけであることを確認した閲覧 2026-09-06
  2. 2.The Night Eating Questionnaire (NEQ): psychometric properties of a measure of severity of the Night Eating Syndrome(Eating Behaviors・2008)NEQが14項目・各0〜4点の5件法自己記入式質問票であり、主成分分析により夜間の摂食(nocturnal ingestions)・夕方の過食(evening hyperphagia)・朝の食欲不振(morning anorexia)・気分と睡眠(mood/sleep)の4領域に分かれること、苦痛・機能障害を尋ねる追加項目は合計点に含めないこと、肥満・減量手術候補者においてNESの有無を弁別する妥当性を持つことを確認した閲覧 2026-09-06
  3. 3.Night Eating Syndrome in Patients With Obesity and Binge Eating Disorder: A Systematic Review(Frontiers in Psychology・2021)摂食症・肥満・減量手術を受ける臨床集団における有病率が、NEQ30点超を診断とすると2.8〜8.2%、25点以上まで緩めると6.9〜15.2%になり、カットオフの取り方だけで推定有病率が変わることを確認した閲覧 2026-09-06