Dermatology

Dermatology · 3-22

ばら色粃糠疹

Pityriasis Rosea

前提:病態
ヘルペスウイルス:HHV-6・7・8
疾患
ばら色粃糠疹

🧠 全体像は、先行する大型のに続いて、体幹の皮膚に沿う小型鱗屑性紅斑が多発する自然軽快性発疹症である。典型例は臨床診断できるが、、とくに二期梅毒を見逃さない。妊娠中、粘膜・病変、全身症状、非典型経過では評価を広げる。

臨床経過

  1. 軽い感や上を先行することがある。
  2. 体幹・頸部・大腿近位などに、楕円形で辺縁にをもつが出現する。
  3. 数日~2週間後、小型の楕円形紅斑が体幹・四肢近位に多発する。
  4. 背部では長軸が肋骨・皮膚に沿い、になる。
  5. 多くは6~8週間、長くても約12週間で軽快し、再発は少ない。

皮膚色が濃い人では紅色より紫褐色や灰色に見え、丘疹性病変やが目立つことがある。を欠く例、分布、四肢優位、巨大・性など非典型型もある。

病因

6・7(human herpesvirus 6/7:HHV-6/7)の再活性化との関連が研究されているが、単純なとして確立したわけではない。通常の接触で強く伝播する感染症として隔離する必要はない。

鑑別診断

疾患 鑑別点・検査
活動性で隆起した辺縁、中心治癒。
二期梅毒 、粘膜、全身性リンパ節腫脹を含み得る。性行動歴と血清学的検査
小型の鱗屑性丘疹、感染歴、を欠く
薬剤誘発性様発疹 新規薬剤との関係、より強い炎症・、好酸球増多、を欠くことがある
滲出・痂皮、強い、長い経過
様皮膚炎 色素変化が主体。臨床経過・病理を統合する

非典型例を生検すると、限局性、軽い層浮腫、症細胞浸潤などを認め得るが、いずれも非特異的である。病理だけで二期梅毒やを除外しない。

flowchart TD
    A["楕円形の鱗屑性紅斑"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='herald patch'>前駆斑</span>と皮膚<span class='jp-term jp-term-diagram' title='cleavage lines (Langer&#39;s lines)'>割線</span>に沿う分布を確認"]
    B --> C["典型的で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='well-appearing'>全身状態良好</span>"]
    B --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='palms and soles'>掌蹠</span>・粘膜病変、非典型、妊娠、全身症状"]
    C --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='pityriasis rosea'>ばら色粃糠疹</span>として対症療法"]
    D --> F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='serologic test for syphilis'>梅毒血清反応</span>・真菌検査・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='medication history'>薬歴</span>などを追加"]

治療

自然軽快することを説明し、刺激の少ない洗浄、保湿、必要に応じと抗ヒスタミン薬でを抑える。強い症状ではを検討でき、発症早期の重症例ではアシクロビルが経過を短縮する可能性がある。全身性ステロイドの一律使用は、と副作用を考えて避ける。

妊娠

妊娠初期に広範な発疹や全身症状を伴う場合には産科と連携する。そのものとの関連は確定的でないものの、梅毒、、ウイルス性発疹など母児に影響する鑑別を確実に除外し、経過を観察する。

まとめ

  • の後に、をもつ小紅斑が皮膚に沿って多発する
  • 背部のが典型である
  • HHV-6/7との関連は示唆されるが、病因を断定しない
  • ・粘膜病変、非典型例、妊娠では二期梅毒などを積極的に除外する
  • 多くは6~8週間で自然軽快し、治療は説明と対策が中心である