Dermatology

Dermatology · 3-21

扁平苔癬

Lichen Ruber Planus

前提:病態
炎症性皮膚疾患肝炎ウイルス:B・C・D・G型
疾患
苔癬型薬疹扁平苔癬
症状
丘疹局面

🧠 全体像は、基底層を標的とするT細胞性のにより、皮膚・粘膜・毛包・爪を侵す炎症性疾患である。皮膚病変は「紫紅色、平坦、角張った、痒い丘疹」と表現され、表面の白いであるが手掛かりになる。粘膜、頭髪、爪病変は不可逆的な瘢痕や機能障害を残し得るため、早期に見つける。

臨床像

典型的皮膚病変

英語では6 Psとして、pruritic、purple、polygonal、planar、papules、plaquesと整理される。手関節、下腿に好発し、・外傷部位に新生するを認める。消退後にを残しやすい。

病型・部位 所見 注意点
下腿などの強く痒い厚い局面 、扁平上皮癌を鑑別
の網状、紅斑、びらん、潰瘍 びらん型は疼痛・摂食障害が強く、慢性例で扁平上皮癌リスクを監視
外陰・腟・陰茎病変 白色線条、びらん、瘢痕 癒着・狭窄を防ぐ専門管理が必要
毛包周囲紅斑・鱗屑、 失われた毛包は再生しないため早期治療
縦溝、菲薄化、裂け、 永久的爪変形を残し得る
水疱性・潰瘍性病型 丘疹上の水疱、の難治性潰瘍など 、腫瘍を鑑別
病変に加え、正常皮膚にも BP180抗体や基底膜部のを調べ、水疱性と区別
光線性病型 ・環状病変 日光防御が重要

病理

  • 、不規則な
  • 基底層の
  • 表皮真皮境界に帯状の

診断は臨床像で可能なことも多いが、非典型、肥厚性、びらん性、治療抵抗性、腫瘍が疑われる病変では生検する。ではDIFを併用し、を鑑別する。

関連因子と鑑別

薬剤によるでは、薬、など幅広いを確認する。C型肝炎ウイルスとの関連は地域差が大きいため、全例へ機械的に検査するのではなく、地域疫学、危険因子、肝機能、重症・難治性を踏まえて検査する。

鑑別 手掛かり
薬剤開始との時間関係、広範・光線部優位、粘膜病変が少ないことがある
乾癬 銀白色鱗屑、伸側分布、爪
光線部位、、萎縮・瘢痕
より均一な。異形成を生検で評価
・びらん、、DIFで基底膜部

治療

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='lichen planus'>扁平苔癬</span>を診断"] --> B["皮膚のみ・限局"]
    A --> C["粘膜・頭髪・爪病変"]
    B --> D["強力<span class='jp-term jp-term-diagram' title='topical corticosteroid'>外用ステロイド</span>と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='pruritus'>瘙痒</span>管理"]
    D --> E["広範・難治なら<span class='jp-term jp-term-diagram' title='phototherapy'>光線療法</span>または全身治療"]
    C --> F["機能障害・瘢痕リスクを評価"]
    F --> G["早期の専門治療と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='long-term surveillance'>長期監視</span>"]
  • 限局皮膚病変:強力~超強力が基本。肥厚病変ではを選択することがある
  • 広範皮膚病変:、短期全身性ステロイド、、免疫調節薬などを重症度に応じ検討する
  • 口腔・外陰病変:局所ステロイドまたはを用い、カンジダ感染と薬剤副作用を監視する
  • :毛包破壊を止めることが目標で、強力外用・ステロイドや全身抗炎症治療を早期に検討する

慢性びらん性口腔・外陰病変、肥厚性病変で、治らない潰瘍、、急な増大があればする。

まとめ

  • 紫紅色・扁平・多角形・性丘疹とが典型である
  • 皮膚だけでなく口腔、外陰、頭皮、爪を診察する
  • 毛孔性、爪、びらん性粘膜病変は瘢痕・永久変化を防ぐため早期治療する
  • C型肝炎検査は地域疫学と個別リスクに基づく
  • 慢性びらん・潰瘍・は扁平上皮癌を除外する