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Pediatrics · 47

チアノーゼ性先天性心疾患

Cyanotic congenital heart disease

前提:正常
心血管系:心臓の中隔形成(円錐動脈幹)心血管系:胎児循環

🧠 全体像は、不足、または体の不十分な混合により低酸素血症を起こす。新生児の中心性チアノーゼは肺疾患・敗血症と並行して評価し、を疑えばプロスタグランジンE1を遅らせない

初期評価

  • 舌・口腔粘膜を含む中心性チアノーゼ、、四肢血圧・脈拍、、SpO2(右手=導管前と下肢=導管後)を評価する。
  • 100%酸素への反応不良は心疾患を示唆するが、旧来の高酸素試験だけで確定しない。心エコーが中心。
  • で重症を拾うが、正常でも除外できない。
  • 、ショック、乳酸上昇、代謝性アシドーシスは緊急小児循環器・の対象。
flowchart TD
    A["新生児・乳児の中心性チアノーゼ"] --> B["気道・呼吸・循環を安定化、導管前後SpO2"]
    B --> C["血液ガス、胸部X線、ECG、敗血症評価を並行"]
    C --> D{"動脈管依存性心疾患が否定できない"}
    D -->|"はい"| E["PGE1開始+無呼吸に備える"]
    D -->|"いいえ"| F["原因別支持療法"]
    E --> G["緊急心エコー・小児循環器搬送"]
    F --> G

Fallot四徴症

4つの構造異常

  1. 狭窄)

VSDを介して大動脈が両心室にまたがり、の程度がとチアノーゼの強さを決める。胸部X線のは手掛かりだが、確定は心エコー。

低酸素発作

、哺乳、排便、脱水などで右室流出路攣縮とが増え、急なチアノーゼ、頻呼吸、または意識低下を起こす。年長児のは体血管抵抗を上げ、を減らす代償行動。

  1. 刺激を減らし、膝胸位(knee–chest position)、高濃度酸素、モニター、を確保する。
  2. 脱水・循環血液量を補正し、必要に応じてモルヒネまたは、β遮断薬を用いる。
  3. 持続例ではで体血管抵抗を上げ、アシドーシス補正、鎮静・挿管を検討する。
  4. 緊急小児循環器相談。重症依存型ではPGE1、根治はVSD閉鎖+右室流出路再建。

完全大血管転位

大動脈が右室、肺動脈が左室から起始し、体循環と並列となる。生命維持にはASD/PFO、VSD、PDAなどでの混合が必要。

  • 生後早期から強いチアノーゼ・頻呼吸。胸部X線のegg-on-a-stringは古典的だが必須でない。
  • PGE1で動脈管を開存させる。混合不十分なら緊急
  • 根治はで、大血管と冠動脈を解剖学的位置へ付け替える。

三尖弁閉鎖

右房と右室の直接交通がなく、右室低形成を伴う。右房血が左房へ抜けるASD/PFOが必須で、はVSDまたはPDAに依存する。チアノーゼ、単一II音、左胸骨縁雑音を呈し、依存ならPGE1を用い、段階的単心室手術を行う。

総動脈幹症

大動脈と肺動脈に分離せず、単一動脈幹がVSD上で両室から血流を受ける。と静脈血が混合し、低下に伴って・心不全が進む。22q11.2欠失との関連があり、利尿などで安定化後に早期外科修復する。

総肺静脈還流異常

が左房ではなく体静脈系へ還流し、ASD/PFOを介した混合が生存に必須。閉塞性TAPVCでは重いチアノーゼ、肺水腫、呼吸不全が急速に進み、緊急手術を要する。PGE1は一律の治療ではなく、病型によって肺うっ血を悪化させうる。

左心低形成症候群

左室、、大動脈弁・の低形成/閉鎖を伴い、体血流がPDAを介するに依存する。とともにショック、灰白色、乏尿、代謝性アシドーシスを来す。

  • PGE1を直ちに開始し、過剰酸素・による増加と体血流低下を避けて循環を調整する。
  • 段階的手術(Norwood→Glenn→Fontan)、治療、心移植、を病態・家族の価値観とともに検討する。

比較

疾患 血流の本質 生存に必要な交通/初期介入
TOF 不足+ 重症例はPDA、発作は膝胸位等
d-TGA が並列 ASD/VSD/PDAで混合、PGE1±
右房→右室流入なし ASD/PFO+VSD/PDA
完全混合+ VSDを伴い単一流出路、早期修復
TAPVC が体静脈へ還流 ASD/PFO、閉塞例は緊急手術
HLHS 体血流が動脈管依存 PGE1+循環バランス管理

まとめ

  • 新生児中心性チアノーゼでは導管前後SpO2と心エコーを急ぐ。
  • 動脈管依存性が否定できない重症例ではPGE1を開始し、無呼吸に備える。
  • TOF発作は膝胸位、酸素、鎮静・循環補正、体血管抵抗上昇でを減らす。
  • d-TGAはPGE1だけで混合が不十分ならバルーンが必要。