Pediatrics

Pediatrics · 3-59

vitamin D欠乏症とくる病

Vitamin D deficiency

前提:病態
カルシウム・リン代謝のホルモン調節後天性骨疾患(骨粗鬆症・くる病・骨軟化症)
前提:正常
カルシウム代謝。骨と成長の生理学
疾患
くる病・骨軟化症
症状
O脚・X脚骨変形

🧠 全体像:くる病(rickets)はが閉鎖していない小児ので、成人のに相当する。栄養性くる病ではビタミンD欠乏とCa摂取不足が相互作用し、二次性がリン酸喪失を起こす。診断は25-hydroxyvitamin D、Ca/P、ALP、PTHと手関節/膝X線を統合し、治療はビタミンDだけでなく十分なCaを確保する。

病態生理

flowchart TD
    A["ビタミンD不足・Ca摂取不足"] --> B["腸管Ca吸収低下"]
    B --> C["血清Ca低下傾向"]
    C --> D["PTH上昇"]
    D --> E["腎でCa再吸収↑"]
    D --> F["尿中リン<span class='jp-term jp-term-diagram' title='acid excretion'>酸排泄</span>↑"]
    F --> G["低リン酸血症"]
    G --> H["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='growth plate'>成長板</span>の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='defective mineralization'>石灰化障害</span>"]
    H --> I["くる病性骨変形"]

血清CaはPTHで保たれ正常域のこともあり、「低Caでなければ否定」はできない。リスク因子は母体ビタミンD欠乏、完全母乳栄養で補充なし、日光曝露不足、皮膚色、早産、吸収不良、胆汁うっ滞、慢性腎/肝疾患、などである。

臨床所見

部位 所見
頭蓋 閉鎖遅延、
胸郭 肋骨軟骨接合部腫大による、横隔膜付着部陥凹の(Harrison groove)
手関節・ 拡大、手関節/の腫脹
下肢 O脚(genu varum)、X脚(genu valgum)、疼痛、歩行遅延
全身 、筋力低下、易骨折性、重症低Ca血症によるけいれん・心筋症

年齢と荷重で変形パターンが異なる。、拡大と部の拡大が画像所見であり、骨生検は通常不要である。

診断

検査 典型的栄養性くる病
25(OH)D 低値(vitamin D状態の指標)
Ca 低値または正常
リン酸 低値
ALP 年齢基準を超えて高値
PTH 高値
X線 ・拡大、

腎性リン酸喪失、、X連鎖性低リン酸血症、ビタミンD依存性/抵抗性くる病も鑑別する。リン酸単独補充を安易に行わず、腎機能、尿中Ca/P、酸塩基、家族歴を評価する。

予防と治療

  • 乳児は授乳法にかかわらず地域指針に沿うビタミンD補充を行い、母乳栄養では特に補充を確認する。摂取量が十分なら含有量を考慮する。
  • 栄養性くる病は年齢別治療量のビタミンDを一定期間投与し、少なくとも約500 mg/日のCa摂取を確保する。重症低Ca血症は緊急補正する。
  • Ca、リン酸、ALP、PTH、尿中Caと画像改善を追跡し、治癒後は予防量へ移行する。
  • 反応不良なら服薬、吸収不良、腎肝疾患、遺伝性くる病を再評価する。

まとめ

  • くる病はで、ビタミンDとCaの両方を評価する。
  • 低Ca→PTH上昇→腎リン酸喪失が石灰化をさらに障害する。
  • 、手関節拡大、下肢X線所見が重要である。
  • 治療ではビタミンD投与に加えCa摂取を十分に確保する。