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Drug Atlas · B10 Diuretics / 利尿薬 · 必修

エタクリン酸

etacrynic acid

分類
Diuretics / 利尿薬
科目
Pharmacology
トピック
B10: Potassium excreting (wasting) diuretics
副作用
耳鳴り難聴
監視検査値
カリウム

🧠 全体像と同じくのNa-K-2Cl(NKCC2)を阻害するだが、を持たないという一点だけがと異なる。この違いのおかげで重度の患者に使える唯一のという立ち位置を得た一方、の中でも最も耳毒性が強いという代償を払っている。

フロセミドとの違い

項目
化学構造
作用機序 NKCC2阻害( 同一(NKCC2阻害)
利尿の強さ 最強クラス ほぼ同等
耳毒性 急速静注・高用量で注意 の中でも特に高頻度・重度(不可逆例の報告あり)
使い分けの決め手 通常はこちらが第一選択 重度が使えないときの代替

💡 を避けられる代わりに耳を犠牲にしやすい、というのがのポジション。 現在では系にアレルギーがある稀な症例以外ではほとんど選ばれない。電解質への影響(低K血症・・低Ca血症)はと共通で、K排泄全体の中では「を止める=最強・Ca排泄↑」という共通の位置づけに変わりはない。

適応・用法

適応はと同じく浮腫・(心不全・腎不全・肝硬変)だが、実質的にはが使えない患者に限って選ばれる。経口25〜100mg/日、静注では0.5〜1mg/kgを緩徐に投与する。急速静注は耳を高めるため避ける。実際の用量は適応・重症度・腎機能で変わるため、施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意・副作用

  • 禁忌、高度な電解質枯渇、
  • ⚠️ 耳毒性がの中で最も強い。 との併用、急速静注、高用量、腎機能低下が重なると難聴(不可逆になることもある)のリスクがさらに上がるため、可能な限り緩徐に投与し、他に選択肢がなくアミノグリコシドとの併用が避けられない場合は特に注意する
  • 低K血症、と共通

まとめ

  • と同じNKCC2阻害の非。効き方・電解質への影響(低K・低Ca・)はと共通。
  • 唯一の違いは化学構造——を持たないため、重度患者でも使える。
  • 引き換えにの中で最も耳毒性が強く、現在は他の選択肢がない場合に限って使われる。
  • 詳しい機序・・電解質異常のパターンはのノートを参照。