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Drug Atlas · A19 Antidepressants / 抗うつ薬 · 必修

レボキセチン

reboxetine

分類
Antidepressants / 抗うつ薬
商品名(EU)
Edronax
科目
Pharmacology
トピック
A19: Monoamine reuptake inhibitors
副作用
不眠動悸

🧠 全体像はNETだけを選択的に阻害する純粋なNRIで、うつ病治療薬として開発された。しかし的な面白さよりエビデンス政策上の教材としての価値が大きい薬でもある。2010年のBMJでので、未発表の陰性試験(有効性を示せなかった試験)が多数存在し、公表データだけを見ると実際より有効に見えていたことが明らかになった、の代表的な実例として引用される。この経緯もあり、米国では承認されず欧州でのみ使われている。

薬効群の中での位置づけ

のうちNET選択的なNRIは、の2剤。

薬剤 標的 適応 承認状況
NET うつ病 欧州のみ承認(米国は未承認)
NET ADHD( 日米欧とも承認

同じNRIでも運命が対照的な2剤。 はうつ病薬として開発されたが有効性のエビデンスが弱く欧州限定にとどまった一方、はADHDという別の適応で確固たる地位を築いた。同じ機序(NET阻害)でも、狙うの結果次第で薬の運命が大きく変わることを示す好例。

機序

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='reboxetine'>レボキセチン</span>がNETを選択的に阻害"] --> B["シナプスNE濃度上昇"]
    B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Prefrontal cortex'>前頭前野</span>・辺縁系のNE伝達増加"]
    C --> D["抗うつ効果"]
    B --> E["末梢<span class='jp-term jp-term-diagram' title='sympathetic nervous system'>交感神経系</span>の亢進"]
    E --> F["頻脈・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='elevated blood pressure'>血圧上昇</span>、口渇、<span class='jp-term jp-term-diagram' title='voiding difficulty'>排尿困難</span>、発汗"]

💡 セロトニン・ドパミンにほぼ触れない分、副作用の質がSSRIと違う。 悪心・といったの副作用は少ない代わりに、(不眠・・発汗・が前面に出る。これはとも共通するNRIクラス共通の副作用プロファイルである。

薬物動態

項目 値・特徴
代謝 主にCYP3A4(他のTCA・NRIの多くがCYP2D6経由なのと対照的)
半減期 約13時間
用法 性があり1日2回投与が必要

適応

領域 使いどころ
精神科 うつ病(欧州の一部の国でのみ承認。エビデンスの強さには議論がある)

用法・用量

1回4 mgを1日2回から開始し、を見ながら1日10 mgまで漸増する(1日2回に分割)。実際の用量は施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

  • 重度の心血管疾患(頻脈・をきたしうるため)
  • を伴う前立腺疾患(NE刺激によるの悪化)
  • MAO阻害薬との併用は避ける
  • ⚠️ 有効性のエビデンスが他のSSRI/SNRIより弱いとされにはなりにくい

副作用

頻度 内容
高頻度 不眠、口渇、便秘、発汗
注意 (頻脈)、
重篤・まれ 尿閉、重度の

まとめ

  • 選択的NRI。NETのみを阻害し、セロトニン・ドパミンにはほぼ作用しない。
  • (不眠・・発汗・)が副作用の中心で、SSRIとは異なる副作用プロファイルを持つ。
  • 未発表の陰性試験の存在が2010年ので明らかになり、の代表的な教材として引用される薬。
  • この経緯もあり米国では承認されず、欧州の一部の国でのみ使われる。
  • 同じNRIのとは対照的に、うつ病領域では確固たる地位を築けなかった。