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Microbe Atlas · 細菌

Brucella abortus

分類
G− 球桿菌 / Gram− coccobacilliBrucella
性状
Gram陰性 (G−)球桿菌 Coccobacilli
科目
Medical Microbiology
トピック
2/22: Brucella genus
原因となる疾患
ブルセラ症

🧠 全体像Brucella abortusは属内の基本病態——マクロファージに乗ってを巡回しを起こす——をBrucella melitensisと共有しつつ、リザーバーがである点で区別される種である。動物では胎盤に親和性が高く流産(アボーション)を起こすことからがつき、衛生の文脈では「」と呼ばれる。ヒトの臨床像・診断・治療はB. melitensisと共通するため、ここではB. abortusに固有の疫学だけを扱う。

微生物学的な特徴・病原性の仕組み

グラム陰性・の球桿菌で、マクロファージ内でを阻害して生存するという基本性状は属共通——詳しい機序・が生まれる理由はBrucella melitensisを参照。に分類され、培養操作自体が検査者への感染リスクとなる点も同じである。

感染経路と疫学

  • リザーバーは。感染したは胎盤に菌が親和性を持つため流産・を起こしやすく(動物側の病名「」の由来)、出産・流産に伴う胎盤・への曝露が感染(獣医・畜産従事者)の主な経路になる
  • 未殺菌の・乳製品の摂取も感染経路になる
  • 米国では事業により大幅に減少したが、野生のバイソン・エルク(イエローストーン地域など)が保菌動物として残存しており、輸入未殺菌チーズによる例も続いている
  • 3菌種の中では臨床経過が比較的軽症とされることが多いが、無治療での慢性化・合併症のリスクは他種と同様に存在する

起こす疾患・診断・治療

臨床像(・肝脾腫・)、診断(血液培養・)、治療(ドキシサイクリンリファンピシンの6週間併用、重症例へのアミノグリコシド追加、単剤治療を避ける原則)はいずれもBrucella melitensisと共通する。予防は乳製品のと、側のワクチン接種・による感染源対策が中心。診断の実務・治療レジメンの使い分けの詳細はのノートを参照。

まとめ

  • B. abortusを主なリザーバーとするブルセラ属菌で、動物では胎盤親和性から流産を起こす()。
  • ヒトへの感染経路は出産・流産に伴う胎盤への曝露、または製品の摂取。
  • 病態生理・診断・治療はB. melitensisと共通——マクロファージ内寄生によるへの播種、、ドキシサイクリン+リファンピシンの併用治療。
  • 米国では事業で大幅に減少したが、野生のバイソン・エルクが保菌動物として残る。