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Microbe Atlas · 細菌

T. pallidum ssp. endemicum

分類
スピロヘータ / SpirochetesTreponema
性状
Gram陰性 (G−)らせん菌 Spirochete
科目
Medical Microbiology
トピック
2/29: Treponema genus

🧠 全体像T. pallidum ssp. endemicumで、(Bejel、梅毒)の起因菌である。同じ「小児の非性感染性トレポネーマ症」でもが湿潤熱帯の直接で伝播するのに対し、乾燥・半乾燥地帯で共有食器などのフォーマイト()を介して伝播し、初発病変が口腔内にできて見過ごされやすいという点で区別される。

微生物学的な特徴

形態・染色性・培養不能という性質はと共通で、詳細はT. pallidum ssp. pallidumのノートを参照。

感染経路と疫学

  • フォーマイト()を介した非性行為感染:飲食用の器・コップなど共有の食器を介して、小児の間で口から口へ伝播する。授乳を介した母子間伝播も報告される
  • 分布は乾燥・半乾燥気候の地域——サヘル地帯(西アフリカ)、アラビア半島、南西アジアの一部など。湿潤熱帯に分布すると対照的な気候帯にとして存在する
  • 貧困・過密な居住環境、衛生インフラの乏しさが感染リスクを高める

起こす疾患:ベジェルの病期

  • 一次病変:口腔内の粘膜病変()として始まることが多いが、無痛性で目立たず見過ごされやすい——性器や皮膚に明らかな一次病変ができる・梅毒と異なる点
  • 二次病変:口腔粘膜・咽頭の、皮膚の丘疹・様病変、の疼痛・腫脹)
  • 晩期病変:一部の未治療例での皮膚・が生じ、鼻・口蓋の破壊に至ることがある——同様、梅毒と異なり・中枢神経系は侵さない

診断

臨床像(発症年齢・気候帯・共有食器などの曝露歴)が診断の中心となる点はと共通。による直接検出、PCRも利用できる。

⚠️ が陽性になり、梅毒との鑑別が問題になる。 ・トレポネーマ検査(TPHA/FTA-ABS)とも梅毒と区別できないため、乾燥地帯出身の小児患者で性器病変を欠く場合はを念頭に置く。

治療と予防

まとめ

  • T. pallidum ssp. endemicumで、梅毒)の起因菌である。
  • 乾燥・半乾燥地帯(サヘル・アラビア半島など)で共有食器を介したフォーマイト伝播により小児に感染する——湿潤熱帯・直接で伝播すると対照的。
  • 一次病変は口腔内のとして始まり、無痛性で見過ごされやすい。晩期に病変・をきたしうるが心血管・中枢神経系は侵さない。
  • が陽性になるため、性器病変を欠く小児例では臨床的背景から鑑別する。
  • 治療は単回経口アジスロマイシンまたは