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Symptoms · Published

慢性広範痛

Chronic widespread pain

臓器系
運動器
科目
Internal Medicine
トピック
内科学 S-49:変形性関節症・関節症・線維筋痛症
関連疾患
エーラス・ダンロス症候群線維筋痛症

🧠 全体像の中核概念で、疼痛の機序分類でいうや神経病変では説明できない痛みの処理異常)の代表像である。特定の関節や筋の破壊ではなく、中枢神経系が痛みの信号を過剰に増幅していることが本態のため、や画像は基本的に正常にとどまる。

定義の3要素

要素 内容
持続期間 3か月以上、同程度の強さで持続
分布 体幹・左右・上下肢を含む多部位(特定の関節や筋に限局しない)
異常 ・画像検査で明らかな異常を伴わない

⭐ 「あちこち痛い」という訴え方そのものが手掛かりになる。関節痛筋痛が特定の関節・筋に限局した痛みを指すのに対し、限局しないこと自体が診断的特徴である。

💡 現在の診断はを指で数える方式ではなく、(身体19部位の疼痛評価)とを組み合わせて行う。疲労、睡眠障害、(いわゆるfibro fog)を伴うことが多い。

⚠️ と診断する前に、甲状腺機能異常や炎症性関節炎など疾患を病歴・診察の範囲で除外する。ただし典型的な症状パターンがあれば、際限のない血液検査・画像検査の反復は不要である。

まとめ

  • は3か月以上・多部位・異常を伴わないという3要素で定義される、の中核概念である。
  • )が機序で、関節痛・筋痛のような限局した痛みとは対照的に「限局しないこと」自体が特徴になる。
  • 診断はで行い、を数える旧来の方式には依らない。
  • 典型例では、除外すべき疾患を過不足なく確認したうえで、無制限な検査の反復を避ける。