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Symptoms · Published

不安定プラーク

Unstable plaque

別名
vulnerable
臓器系
循環器
科目
PathologyPathophysiology
トピック
病理学 A/12:アテローム性動脈硬化症病態生理 I-14:動脈硬化(アテローム性動脈硬化症)
関連疾患
アテローム性動脈硬化症急性冠症候群慢性冠症候群(安定狭心症)

🧠 全体像とは、のうちが薄く、が強いために破綻しやすい性状を持つものを指す。動脈硬化そのものは何十年もかけて進行する慢性疾患だが、の破綻は数分〜数時間でを引き起こす。狭窄の程度と破綻しやすさは別の軸である——がなくても、破綻すれば急性閉塞に至る。

何が「不安定」にするか

のプラークはからなる。被膜はマクロファージ・T細胞による慢性炎症の場でもあり、T細胞が産生するIFN-γがのコラーゲン合成を阻害する一方、マクロファージの分解酵素が既存のコラーゲンを壊すため、炎症が強いプラークほど被膜が薄くなる

安定プラーク
厚い 薄い
少ない マクロファージ・T細胞が豊富
相対的に小さい 大きい
症状 労作時など需要増加時のみ 安静時にも破綻しうる

破綻が引き起こす病態

被膜が破裂またはびらんを起こすと、物質が血流に露出し、血小板が急速に付着・凝集して急性血栓を形成する。この血栓が冠動脈を閉塞すれば、頭蓋内外動脈を閉塞またはとなればを引き起こす。の患者で症状パターンが急に変化(安静時発現、増悪、の延長)した場合は、プラーク不安定化によるへの移行を疑う。

⚠️ 上の狭窄度だけでプラークの危険性は判断できない。 破綻しやすい被膜を持つプラークは、必ずしもを来していなくても破裂し、それまで無症状だった血管が突然することがある。

まとめ

  • は、が薄くが強いために破綻しやすいプラークを指し、動脈硬化の進行度そのものとは別の軸で評価する。
  • 被膜が薄くなるのは、T細胞由来のIFN-γによるコラーゲン合成阻害と、マクロファージによる分解が炎症の強いプラークで優位になるためである。
  • 被膜の破裂・びらんは急性血栓を形成し、部位に応じてまたはを引き起こす。
  • 狭窄度が低くても破綻しうるため、症状の急な変化(、増悪)はプラーク不安定化のとして重視する。