Internal Medicine

Internal Medicine · S-10

甲状腺炎

Thyroiditis

前提:病態
甲状腺炎/甲状腺機能低下・亢進
前提:正常
甲状腺ホルモン(T3/T4)の産生と作用
疾患
甲状腺炎(亜急性・産後・無痛性・リーデル)甲状腺機能低下症

🧠 全体像:甲状腺炎では「痛いか」「がホルモン合成亢進か、濾胞破壊による漏出か」を見分ける。ではが低く、は効かない。

主要病型の比較

病型 疼痛 抗体・炎症 経過と治療
Hashimoto甲状腺炎 通常なし TPOAb、TgAb 機能低下が中心、
強い圧痛、顎・耳へ放散 ESR/CRP高値 →低下期→回復、NSAID/重症時ステロイド
無痛性・ なし TPOAbしばしば陽性 一過性→低下期、症状治療
急性化膿性甲状腺炎 強い局所痛 発熱、白血球・CRP高値 抗菌薬+ドレナージ、気道評価

Hashimoto病ではびまん性・弾性硬の甲状腺腫を認めることがある。TSHと遊離T4で機能を判定し、抗体は原因の裏付けに用いる。超音波は結節、左右差、急速な腫大がある場合に有用で、なFNAや摂取率検査は不要である。急速に増大する硬い腫瘤、B症状、圧迫症状では甲状腺リンパ腫を疑う。

破壊性甲状腺炎の流れ

flowchart TD
    A["濾胞破壊"] --> B["貯蔵T4/T3が漏出"]
    B --> C["一過性<span class='jp-term jp-term-diagram' title='thyrotoxicosis'>甲状腺中毒症</span>+摂取率低下"]
    C --> D["貯蔵ホルモン枯渇"]
    D --> E["一過性<span class='jp-term jp-term-diagram' title='hypothyroidism'>甲状腺機能低下</span>"]
    E --> F["多くは回復、一部は<span class='jp-term jp-term-diagram' title='permanent'>永続性</span>低下"]

・振戦にはβ遮断薬を用いるが、合成亢進ではないためなどは投与しない。de Quervain病の疼痛はNSAID、反応不良・重症例ではを用いる。低下期の症状が強い、妊娠希望、TSH上昇が著明な場合は一時的を検討し、回復後に減量・中止可能性を再評価する。

まとめ

  • 痛み、炎症反応、抗体、摂取率から甲状腺炎の病型を整理する。
  • の甲状腺は無効である。
  • 急速増大・圧迫症状・高熱ではリンパ腫または化膿性甲状腺炎を除外する。