Neurology

Neurology · 02

髄膜刺激徴候の診察(Meningeal signs)

Neurological examination: meningeal signs

前提:病態
中枢神経系感染症(髄膜炎・脳炎)
前提:正常
背部・脊柱:脊髄と髄膜
疾患
髄膜癌腫症
症状
項部硬直

🧠 全体像は、髄膜炎・などの炎症・出血によって神経根が伸展・刺激されたときに誘発される一群の身体所見であり、の3つが代表的である。Laségue徴候は本来はの徴候だが、でも陽性となりうるため、の有無で両者を鑑別する。

このノートは「」PDFを7回に分けたシリーズの第2回。・GCS・頭蓋/脊椎の診察は前のノートを参照。

髄膜刺激徴候

徴候 手技 陽性所見
仰臥位で股・を90°屈曲させた状態から、股関節屈曲位を保ったまま膝を伸展させる 伸展に対する抵抗と疼痛
仰臥位で胸部を押さえながら頭部を挙上する 片側または両側の屈曲
仰臥位で後頭部に手を当て、的に頸部をさせる(顎を胸に近づける) に対する抵抗と疼痛。回旋・は保たれるのがの特徴で、回旋も制限されれば疾患・を疑う
で膝・股関節を屈曲させた姿勢を自発的にとる
Laségue徴候 仰臥位で位のまま下肢を挙上する(的股関節屈曲) 10〜60°の股関節屈曲でから支配へ放散する疼痛

💡 は、頭部を動かしたときに生じる項部筋の防御性と定義される。

💡 Laségue徴候は神経根の刺激など)で陽性となり、この場合は大腿後面のを伴うことがある。でも陽性になりうるが、髄膜炎の場合はへの放散がなく股関節屈曲の制限もない(=疼痛のみ)点で神経根性のLaségue徴候と鑑別できる。

正常所見の記載例:なし。その他のなし。

原因

髄膜炎、

まとめ

  • は、の炎症・出血で神経根が伸展刺激を受けることで陽性となる。
  • Laségue徴候は本来はの所見だが、でも陽性になりうる。と可動域制限の有無では両方あり、髄膜炎では疼痛のみ)で鑑別する。
  • の主な原因は髄膜炎、である。
  • 続く脳神経の診察は次のノートを参照。