Pathophysiology

Pathophysiology · P-1-22

足関節上腕血圧比(ABI)の定義と測定

Ankle-brachial index: definition & measurement

前提:病態
糖尿病の大血管合併症動脈硬化(アテローム性動脈硬化症)
応用トピック
動脈疾患の臨床像・身体診察・画像検査と糖尿病足下肢末梢動脈疾患の症状・診察・画像診断と糖尿病足末梢動脈疾患
画像所見
Mönckeberg型中膜石灰化

🧠 全体像: は、を上腕ので割った指標である。下肢動脈狭窄の検出に用い、低値は末梢動脈病変と高い心血管リスクを示唆する。

定義

ABIは、と上腕のの比である。もともとは下肢の動脈狭窄を検出する目的で用いられた。

解釈

ABI 解釈
1.0〜1.3 正常
<0.9 末梢動脈狭窄の可能性があり、心血管リスクも高い

測定方法

  • 使用機器:血圧計のカフと8〜10 MHzのDopplerプローブ
  • 体位・準備:10分間安静にした後、臥位で測定する。
  1. Doppler法で両上腕のを測定し、より高い値を分母に用いる。
  2. で、およびの連続)上のをDoppler法で測定する。
  3. 各下肢について、2動脈で得た高い方のを、両上腕で得た高い方ので除し、左右のABIをそれぞれ算出する。
ABI各下肢=その下肢の2動脈で得た高い方の両上腕で得た高い方のABI_{\text{各下肢}} = \dfrac{\text{その下肢の2動脈で得た高い方の}}{\text{両上腕で得た高い方の}}

⚠️ ABIの正常範囲・異常閾値は、採用する手順・ガイドラインによって詳細が異なり得る。著しい高値はなどによる血管のを反映することがあり、見かけ上良好な血流と誤認しない。ここに示した1.0〜1.3および<0.9は、使用する基準と照合して解釈する。