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Imaging findings · Published

血管石灰化

Vascular calcification

別名
動脈石灰化
臓器系
循環器腎・泌尿器
科目
PathologyPathophysiology
トピック
病理学 A-12:アテローム性動脈硬化症病態生理学 I-14:アテローム性動脈硬化症
関連疾患
アテローム性動脈硬化症末梢動脈疾患慢性冠症候群(安定狭心症)慢性腎臓病慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)
スコア
GLASS

🧠 全体像は「の一部としての」と「中膜そのものが硬化する)」という機序の異なる2系統がある。前者は血栓症・虚血のリスクを反映し、後者は主にに伴う骨・ミネラル代謝異常)で進み、動脈を硬く・拍動を触れにくくするが内腔そのものは保たれやすい。同じ「石灰化」でも、どちらの機序かで臨床的意味が変わる。

内膜石灰化と中膜石灰化

機序 プラークの壊死巣への に形質転換し中膜全体に沈着
代表的背景 、喫煙、高血圧などの動脈硬化危険因子 )、糖尿病、加齢
画像パターン 不整・斑状、プラークに一致した 血管の走行に沿った連続的な「パイプ状」の石灰化
臨床的意味 狭窄・血栓症・プラーク不安定性のリスク 血管の硬化()を反映。とは必ずしも一致しない

モダリティと写り方

検査 所見
単純X線・ 血管走行に沿った線状のとして偶発的に見つかることが多い
冠動脈の石灰化量をなどで定量し、将来の評価に用いる
造影CT/CTA 石灰化の分布に加え、内腔の狭窄度を評価する。高度石灰化は内腔評価の妨げになりうる(
下肢動脈超音波・ABI測定 が高度だと血管が圧迫されにくくなり、ABIがを示すことがある

⚠️ ABI()はが高度な患者(進行したCKD、糖尿病)でになりうる。 症状と合わない正常/高値のABIをそのまま信頼せず、など石灰化の影響を受けにくい検査を検討する。

冠動脈石灰化スコアの位置づけ

スコアは、症状のない患者でを再層別化するために使う検査であり、急性胸痛の評価には用いない。スコア0は短期的なが低いことを示し、スタチンなど薬物療法の開始を再検討する材料になる。一方、高スコアはリスクを押し上げる方向にのみ働き、石灰化量そのものがの量とは一致しない(軟らかいが破裂の主体になりうる)点には注意する。

原因を絞る軸

背景 代表疾患
、喫煙、高血圧を背景とした石灰化
、リン代謝異常、
冠動脈の石灰化スコアから の非侵襲的評価
下肢の、ABI異常の評価中に発見

まとめ

  • には、に伴うと、などで生じる)という機序の異なる2系統がある。
  • は狭窄・を、は血管の硬化そのものを反映し、必ずしもと一致しない。
  • 評価に、CTAでの高度石灰化は内腔評価の妨げ()になりうる点に注意する。
  • が高度な患者ではABIがになりうるため、症状と合わない場合はなど代替評価を検討する。