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Drug Atlas · A3 Anticholinergics / 抗コリン薬

アクリジニウム

aclidinium

分類
Anticholinergics / 抗コリン薬Bronchodilators / 気管支拡張薬
商品名(EU)
Eklira
科目
Pharmacology
トピック
A3: Muscarinic receptor blocking drugs
副作用

🧠 全体像と同じ長時間作用型(LAMA)で、COPD維持療法薬としての位置づけもほぼ同じ。他のLAMAとの違いは薬理よりも投与回数——他剤の多くが1日1回なのに対し、からのより短い(約29時間 対 約62時間)ため1日2回投与が基本になる1

薬効群の中での位置づけ

系統 代表薬 投与回数 特徴
LAMA(プロトタイプ) 1日1回 COPD維持療法の主力
LAMA 1日1回 配合剤あり
LAMA 1日2回 からのが他剤より短くが必要
LAMA(四級・分泌抑制も) 1日1回(吸入) 周術期の分泌抑制にも使う二刀流

機序

と同じ長時間作用型M受容体拮抗により、のM3拮抗が持続し気管支拡張を維持する。

💡 1日2回投与の理由は血漿クリアランスの速さそのものではない。 と同様にからの解離は遅いが、そので約29時間、で約62時間と、の方が短い1。この受容体解離の速さが1日1回では効果の谷が生じやすい理由であり、1日2回投与が採用されている。一方、血漿中エステラーゼによる急速な加水分解(吸入後まもなくがほぼ消失する)は、全身性の抗コリン副作用が少ないことの説明であって、投与回数そのものの理由ではない——両者を混同しないこと。

適応

COPDの維持療法(気管支拡張)。喘息への適応はない2

用法・用量

吸入で1日2回(専用の吸入デバイスを使用)。急性発作の治療には用いない。実際の用量は施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

副作用

頻度 内容
高頻度 口渇、咳嗽
注意 咽頭炎、頭痛

まとめ

  • と同系統のLAMA。COPD維持療法薬としての位置づけは同じ。
  • 他のLAMAの多くが1日1回投与なのに対し、からのより短い(約29時間 対 約62時間)ため1日2回投与が基本という点が最大の識別ポイント1。血漿中での急速な加水分解は全身性副作用が少ない理由であり、投与回数の理由とは区別する。
  • 急性発作には使わず、維持療法専用。
  • による尿閉・は添付文書上いずれも禁忌ではなく慎重投与で、禁忌は過敏症のみ2

出典

  1. 1.TUDORZA PRESSAIR (aclidinium bromide inhalation powder) — Prescribing Information(U.S. Food and Drug Administration (DailyMed)・2022)禁忌が牛乳蛋白・添付物への過敏症のみであり、前立腺肥大症・膀胱出口閉塞による尿閉と閉塞隅角緑内障はいずれも「慎重投与(used with caution)」の警告・使用上の注意区分であって禁忌ではないことを確認した。適応はCOPD維持療法に限られ、喘息への言及はないことも確認した。閲覧 2026-08-03
  2. 2.Long-acting muscarinic receptor antagonists for the treatment of chronic airway diseases(Therapeutic Advances in Chronic Disease・2014)アクリジニウムとチオトロピウムはいずれもM3受容体からの解離が遅いが、M3受容体からの解離半減期はアクリジニウムで約29時間、チオトロピウムで約62時間とアクリジニウムの方が短いこと、アクリジニウムは血漿中で急速に加水分解され全身曝露が最小限であることを確認した。閲覧 2026-08-03