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Drug Atlas · A18 Antipsychotics / 抗精神病薬 · 必修

カリプラジン

cariprazine

分類
Antipsychotics / 抗精神病薬
商品名(EU)
Reagila
科目
Pharmacology
トピック
A18: Antipsychotics
禁忌疾患
認知症
対象疾患
統合失調症

🧠 全体像と同じD2だが、への選択性がD2よりも高いという点で一線を画す。は辺縁系・に多く分布しとの関連が指摘されているため、躁とうつの両方適応を持つ、気分スペクトラムの広さが際立つ第3世代薬である。半減期が極端に長く、効果発現・消失がゆっくりであることも実務上の特徴になる。

薬効群の中での位置づけ

世代・型 代表薬 特徴 主な適応
D2部分作動(第3世代) D2/D3部分作動+5-HT1A部分作動。代謝副作用・高プロラクチンが少ない の補助、うつ病の増強

の違いはへの選択性の高さ。 がD2優位の部分作動なのに対し、への親和性がD2の約10倍と際立って高く、この違いがへの効果やへの期待につながっている。

機序

D2/への部分作動という基本ロジックはと共通する(詳細はを参照)。はこれに加えてへの選択性がひときわ高いことが特徴で、が豊富な辺縁系・への作用を通じて・気分症状への効果が期待されている。

💡 半減期が極端に長い理由はにある。 自身に加え、であるデスメチル・ジデスメチル(DDCAR)が数週間単位の半減期を持ち、1日1回投与でも定常状態に達するまで数週間かかる。このは、効果判定を急がない・中止後も作用が長く残るという2つの臨床的な帰結を生む。

薬物動態

項目 値・特徴
代謝 主にCYP3A4(一部CYP2D6)で
半減期 自体は約2〜4日だが、DDCARの半減期は1〜3週間と極めて長い
特徴 1日1回投与、定常状態到達・薬効消失のいずれも数週間単位で緩徐

適応

領域 使いどころ
精神科 (陽性・
精神科 の両方

用法・用量

低用量から開始し、半減期の長さを踏まえて数週間単位で反応を評価する。急な増量はの蓄積により後から副作用が顕在化しやすいため避ける。実際の用量は適応・年齢・体重・肝腎機能で大きく変わるため、施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

  • 禁忌:認知症に伴うでの死亡率上昇の懸念から添付文書上非推奨)
  • ⚠️ 半減期が極めて長い:中止後もの作用が数週間残るため、副作用が出た場合も速やかには消退しない
  • :D2に共通する副作用として意識する

副作用

頻度 内容
高頻度 不眠、悪心
注意 、めまい、便秘
重篤・まれ

まとめ

  • と同じD2/D3だが、への選択性がD2よりも高い点で区別される。
  • D3選択性の高さが、への適応につながっている。
  • の躁病とうつ病の両方に適応を持つ、気分スペクトラムの広さが第3世代薬の中でも際立つ。
  • DDCARの半減期が1〜3週間と極めて長く、定常状態到達も薬効消失も緩徐。
  • ・不眠はD2に共通する副作用として意識する。
  • 認知症に伴うには死亡率上昇の懸念から推奨されない。