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Drug Atlas · A11 Opioids / オピオイド · 必修

メチルナルトレキソン

methyl-naltrexone

分類
Opioids / オピオイド
商品名(日本)
レリストール
商品名(EU)
Relistor
科目
Pharmacology
トピック
A11: OpioidsB24: Antiemetic drugs. Prokinetic agents
禁忌疾患
イレウス・腸閉塞
副作用
腹痛下痢

🧠 全体像を1つ加えただけの分子だが、この小さな改変が血液脳関門を通れないという決定的な違いを生む。だから「オピオイドの鎮痛効果は残したまま、腸だけでオピオイドを止める」という、末梢限定の狙い撃ちが実現する——PAMORA(peripherally acting μ-opioid receptor antagonist、という薬効群名そのものが、この薬の本質を言い表している。

薬効群の中での位置づけ

拮抗薬グループのなかで、中枢まで届くの解毒に使う)とは目的も届く範囲もまったく異なる。極性が高くP糖蛋白の基質でもあるため血液脳関門をほぼ通過しない。腸管のだけを遮断して蠕動を回復さつ、中枢の鎮痛効果は温存する設計になっている。同じPAMORAのとは同一クラスの選択肢で、(注射/経口)が主な使い分けになる。

機序

の末梢性に拮抗し、オピオイドによる蠕動抑制を解除する。中枢のには届かないため、鎮痛効果やには影響しない。

💡 」ではなく「便秘解除薬」。 B24()のトピックにも登場するが、悪心・嘔吐そのものを止める薬ではなく、という腸管運動の問題を解除するための薬という位置づけで理解する。

薬物動態

項目 値・特徴
経口製剤・皮下注製剤の両方がある
分布 極性が高く血液脳関門をほぼ通過しない
排泄 主に未変化体として腎・糞便中排泄
半減期 約8時間

適応

領域 使いどころ
・慢性疼痛 (下剤で効果不十分な場合)

用法・用量

皮下注または経口で、体重や腎機能に応じて用量を調整する。実際の用量は適応・体重・腎機能で変わるため、施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

  • 禁忌:既知または疑われるイレウス・腸閉塞に対し腸管運動を刺激し穿孔リスクが上昇する)
  • 重度のでは減量を考慮する

副作用

頻度 内容
高頻度 腹痛下痢
重篤・まれ 消化管穿孔(既存の腸閉塞・悪性腫瘍による腸管脆弱性がある場合)

まとめ

  • の誘導体で、血液脳関門をほぼ通過しない末梢性μ
  • 腸管のだけを遮断し、鎮痛効果を温存したままを解除する。
  • 中枢に届くの解毒)とは目的・作用範囲が明確に異なる。
  • イレウス・腸閉塞は禁忌(での穿孔リスク)。
  • 同じPAMORAのとはの違いが主な使い分けのポイントになる。