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Drug Atlas · A11 Opioids / オピオイド

スフェンタニル

sufentanil

分類
Opioids / オピオイド
商品名(EU)
Sufenta
科目
Pharmacology
トピック
A11: Opioids
副作用
傾眠悪心
解毒薬
ナロキソン

🧠 全体像と同じ系ので、への親和性をさらに高めて力価を極限まで引き上げたバージョンと理解すればよい。機序・脂溶性による起効の速さ・を持たない点はと共通し、違いは主に「どれだけ少量で足りるか」に集約される。

薬効群の中での位置づけ

系のなかで最高力価(ヒトでの約7〜10倍、経口モルヒネの約500〜1,000倍)を持つ1(静注・・くも膜下)によって相対力価には幅があるとされる。少量で強い鎮痛が得られるぶん、力価が高いほどは狭くなる点は意識しておく。機序・の基本パターンはの項を参照。

EUでは注射剤(Sufenta、静注・用)に加え、Dzuveo(30μg)が2018年に成人の中等度〜重度の管理薬として承認されている。医療従事者が専用で舌下に留置し、監視下・蘇生設備のある環境でのみ用いる(48時間を超える使用は推奨されない)1。同様の患者管理型Zalvisoも2015年にEUで承認されていたが、販売者の商業上の判断により2022年に承認が取り下げられている。なお日本では未承認で、添付文書・商品名は存在しない。

薬物動態

項目 値・特徴
分布 よりさらに高い脂溶性。血液脳関門を速やかに通過
代謝 肝CYP3A4で代謝。を持たない
半減期 単回投与では短時間だが、反復・ではと同様にによる蓄積がある

適応

領域 使いどころ
周術期 。特に心臓血管麻酔など高力価の持続鎮痛が必要な場面
との併用)

💡 indicationDiseases は空欄が正しい。 Dzuveo・注射剤Sufentaいずれの適応も、疾患名ではなく「成人の中等度〜重度の管理」「全身麻酔の鎮痛補助」「」「ICUでの人工呼吸下鎮静」といった臨床状態・手技で規定されている12。対応する疾患名が無いため、このフィールドはに空欄のままにしている。

用法・用量

静注は極少量(μg単位)から効果を見ながら調整する。投与ではに添加する形で用いる。実際の用量は適応・年齢・体重・肝腎機能で大きく変わり、高力価ゆえの誤投与リスクが高いため、施設のプロトコル・添付文書で厳密に確認する。

禁忌・注意

  • 禁忌(Dzuveoの場合):本剤・添加物への過敏症、重度の呼吸抑制または肺機能の著しい障害1
  • 禁忌(注射剤の場合):本剤への過敏症、投与を妨げる病態、オピオイドとの併用、前の2
  • 注意すべき副作用:呼吸抑制(と同様に、力価が高い分が狭い)、他のとの併用
  • CYP3A4阻害薬との併用で血中濃度が上昇しうる

副作用

頻度 内容
高頻度 傾眠悪心
重篤・まれ 呼吸抑制、時の

まとめ

  • 系のなかで最高力価の(ヒトでの約7〜10倍)。機序・の有無はと共通。
  • 力価が高いぶん少量で足りるが、は狭くなる。
  • 主にで使われ、高力価ゆえの厳密な用量管理が求められる。
  • EUではに加え、監視下でのみ使うDzuveo(2018年承認)が中等度〜重度に使われる。禁忌は剤形により異なり、は重度呼吸抑制・肺機能障害、注射剤は投与を妨げる病態やオピオイドとの併用などが挙げられる。日本は未承認。

出典

  1. 1.Dzuveo (sufentanil) - EPAR / Summary of Product Characteristics(European Medicines Agency (EMA)・2018)ヒトにおける力価はフェンタニルの7〜10倍・経口モルヒネの500〜1,000倍であること。舌下錠Dzuveoの禁忌は過敏症と重度の呼吸抑制・肺機能障害であること。EU全域で2018年に成人の中等度〜重度急性痛の管理薬として承認され、医療従事者が監視下で専用アプリケータにより投与すること。SmPC 4.1(Therapeutic indications)は「Dzuveo is indicated for the management of acute moderate to severe pain in adult patients」とし、疾患名でなく臨床状態のみを適応とするため、indicationDiseases は空欄が正しいこと閲覧 2026-08-03
  2. 2.Sufenta 50 microgrammes/10 ml, solution injectable (I.V. ou péridurale) - Résumé des Caractéristiques du Produit(Agence nationale de sécurité du médicament (ANSM), France・2020)注射剤の禁忌は過敏症、硬膜外投与を妨げる病態、混合作動薬拮抗薬・部分拮抗薬オピオイドとの併用、分娩中で臍帯クランプ前の静脈内投与に限られること。RCP 4.1(Indications thérapeutiques)も、全身麻酔の鎮痛補助・心血管外科等大手術の主麻酔・硬膜外鎮痛(外科的/産科的/術後)・ICUでの人工呼吸下鎮静という臨床状態・手技のみを挙げ疾患名の適応は無く、indicationDiseases を空欄とする根拠になること閲覧 2026-08-03