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Drug Atlas · A5 Adrenergic agonists / アドレナリン作動薬 · 必修

キシロメタゾリン

xylometazolin

分類
Adrenergic agonists / アドレナリン作動薬
商品名(EU)
Otrivin
科目
Pharmacology
トピック
A5: Indirect sympathomimetics. Selective α1 agonists
承認適応
アレルギー性鼻炎慢性副鼻腔炎
禁忌疾患
閉塞隅角緑内障褐色細胞腫
副作用
徐脈傾眠
相互作用
ラサギリン
原因となる疾患
薬剤性鼻炎

🧠 全体像と同じ-azoline系の局所α作動薬で、の鼻炎スプレーとして最も広く流通している薬の一つ。機序・リバウンドのリスクの本態はと共通なので、この薬に固有の情報は最小限にとどめる。固有に押さえるべきは、濃度によって使える年齢と連用の上限日数がそれぞれ明確に決まっている点である——成人用0.1%製剤は12歳未満禁忌・連用7日まで、小児用0.05%製剤は6歳未満禁忌・連用5日までと、濃度ごとに一貫した基準がある12

薬効群の中での位置づけ

機序・受容体・の成り立ちはの項を参照。は-azoline系の中で中間的なを持つ。「製剤によって連用の上限日数の表示が違う」というのは曖昧な目安ではなく、濃度別に規定が分かれているためである:成人用0.1%製剤は最大7日、6〜12歳向けの小児用0.05%製剤はの指示なしには最大5日と、それぞれの添付文書で確定した数字が示されている12。「短期間にとどめる」という原則自体はどの-azoline系薬剤でも変わらない。

機序

局所α作動を収縮させ鼻閉を改善する(受容体レベルの詳しい機序はの項を参照)。連用でリバウンド()が起こるのも同じ機序の裏返しで、α受容体のと内因性ノルアドレナリン産生の低下により、中止後に血管がむしろ拡張しやすい状態になるために生じる。

適応

鼻閉(点鼻の局所)。かぜのほか、を含む)・に伴う鼻閉の症状緩和にも用いられる。原因治療(抗ヒスタミン薬・や抗菌薬など)の代わりにはならない対症療法である1

用法・用量

点鼻。目安:1回1〜2噴霧を1日2〜3回。連用の上限は製剤の濃度で決まっており、成人用0.1%製剤は7日、6〜12歳向けの小児用0.05%製剤はの指示なしには5日が目安12。実際の用量は年齢・製剤で変わるため、施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

  • 禁忌:過敏症、、MAO阻害薬投与中の患者(中止後14日以内を含む)、12
  • 年齢制限:成人用0.1%製剤は12歳未満に禁忌、小児用0.05%製剤は6歳未満に禁忌。年少児ほど治療域と中毒量の差が狭く、全身性α作動症状(徐脈・低体温・傾眠)が起こりやすい12
  • MAO阻害薬との併用などのMAO阻害薬投与中に交感神経作動性の点鼻薬を使うと重症高血圧・のリスクが上がる。添付文書ではMAO阻害薬中止後14日以内も禁忌に含める1
  • 長期連用:上限日数(成人用0.1%は7日、小児用0.05%は5日)を超える連用は)・のリスクを高めるため避ける1
  • 高血圧・糖尿病・甲状腺機能亢進症・β遮断薬服用中:全身性α作動症状のリスクがあり注意する2

副作用

頻度 内容
高頻度 局所刺激感
注意 連用による)・
重篤・まれ 時の全身性α作動症状(徐脈・低体温・傾眠、特に乳幼児)

まとめ

  • -azoline系の局所α作動薬で、機序・リバウンドの本態はと共通。と内因性ノルアドレナリン産生低下が本態。
  • の鼻炎スプレーとして最も広く使われる薬剤の一つ。適応は鼻閉のほかに伴う症状の緩和。
  • 連用の上限は製剤の濃度で決まる:成人用0.1%製剤は7日、小児用0.05%製剤(6〜12歳)は5日。
  • 成人用0.1%製剤は12歳未満、小児用0.05%製剤は6歳未満に禁忌・MAO阻害薬投与中・も禁忌。

出典

  1. 1.Otrivine Congestion Relief 0.1% Nasal Spray — Summary of Product Characteristics (SmPC)(electronic medicines compendium(英MHRA登録のSmPC)・2025)成人用0.1%製剤は12歳未満禁忌、連用は7日を超えない、適応は鼻閉・アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)・副鼻腔炎、禁忌に閉塞隅角緑内障・MAO阻害薬治療中・褐色細胞腫・前立腺肥大を挙げ、長期・過量使用で反跳性鼻閉・鼻粘膜萎縮を起こしうると明記している閲覧 2026-08-03
  2. 2.Otrivine Child Nasal Drops 0.5mg/ml — Summary of Product Characteristics (SmPC)(electronic medicines compendium(英MHRA登録のSmPC)・2024)小児用0.05%製剤は6歳未満禁忌、6〜12歳は成人監督下、医師の指示なしに5日を超えて使用しないとし、禁忌にMAO阻害薬(中止後14日以内を含む)・β遮断薬・心血管疾患・糖尿病・甲状腺機能亢進症を挙げている閲覧 2026-08-03