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CURB-65

CURB-65

臓器系
呼吸器感染症
科目
Internal MedicineAnesthesiology
トピック
内科学 I-07:市中肺炎麻酔科学 A-12:肺炎のICU入室適応と治療
構成:症状
意識障害頻呼吸低血圧
構成:検査値
尿素窒素
適用疾患
市中肺炎

🧠 全体像死亡リスクを5項目で層別化するで、名前がそのまま項目の頭文字になっている。ベッドサイドで数分で計算できるのが最大の利点だが、治療場所を決めるではない。点数が示すのは死亡リスクであって、酸素化・併存症・経口摂取・支援といった入院要否を左右する要素は1つも入っていない。低い点数が「帰してよい」を意味しない、という限界の理解までがこのスコアの使い方である。

何を評価するスコアか

内容
目的 死亡リスクの層別化
対象 と診断された成人
使う場面 診断直後の初期評価。治療場所を判断する材料の一つとして
評価しないもの 酸素化、併存症、経口摂取の可否、支援、

構成要素と配点

名前の各文字が項目に対応する。各1点、合計0〜5点。

文字 項目 基準
C 新規の意識障害 1
U 尿素 7 mmol/L超 1
R 呼吸数 30/分以上 1
B 収縮期90 mmHg未満、または拡張期60 mmHg以下 1
65 年齢 65歳以上 1

💡 5項目のうち4つはと意識で、採血が要るのは尿素だけである。だからベッドサイドで即座に概算でき、採血結果を待つ間の初期判断に使える。逆に言えば、この簡便さと引き換えに評価している情報は少ない。

解釈

点数 死亡リスク 対応の目安
0〜1点 低い 外来治療を検討できる
2点 中間 入院を検討する
3〜5点 高い 重症として評価し、の必要性を判断する

⚠️ この対応欄は目安であって指示ではない。点数は死亡リスクの層別化であり、治療場所の決定はスコア外の要素と併せて行う。

限界と使ってはいけない場面

⚠️ が拾わない要素は多い。以下は0〜1点でも入院が必要になりうる代表例である。

見落とされる要素 なぜ問題か
低酸素血症 酸素化は項目にない。SpO2低下があれば点数に関係なく酸素投与と入院を要する
併存症 心不全、COPD、糖尿病、免疫抑制は転帰を悪くするが加点されない
経口摂取の可否 内服できなければ外来治療が成立しない
支援・通院手段 独居、認知症、受診困難はの前提を崩す
胸水・などの画像所見 画像は項目に含まれない

⚠️ 入院判断そのものには、より多くのを含む)のほうが推奨される。 は簡便さを優先したであり、この用途では精度が劣る。

⚠️ 若年者では年齢の1点が入らないため、重症でも点数が低く出やすい。年齢項目は集団の死亡リスクを反映しているだけで、目の前の患者の重症度そのものではない。

重症市中肺炎の判断は別枠

の要否は、ではなくの基準で判断する。を要する、またはを要するがあれば主要基準を満たす。主要基準がなくても、次のうち3項目以上あればを考える。

  • 呼吸数30/分以上
  • 250以下
  • 意識障害
  • 血小板減少
  • 低体温
  • 積極的輸液を要する低血圧

基準は項目が一部重なるが、目的が違う。前者は死亡リスクの層別化、後者はの適応判断である。

まとめ

  • の死亡リスクを5項目(意識障害・尿素・呼吸数・血圧・年齢)で層別化する。
  • 各1点の0〜5点で、0〜1点は低リスク、2点は入院検討、3点以上は重症評価。
  • 酸素化・併存症・経口摂取・支援を評価しないため、単独で治療場所を決めない。
  • 入院判断にはのほうが推奨される。
  • 若年者は年齢の1点が入らず、重症でも低点になりうる。
  • の適応はの基準で別に判断する。