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Symptoms · Published

頻呼吸

Tachypnea

別名
呼吸数増加
臓器系
呼吸器全身
科目
PulmonologyPediatricsInternal MedicinePathophysiology
トピック
呼吸器内科 09:呼吸器の身体診察小児科 2-34:生理的成長・身体計測・正常発達内科学 I-11:敗血症・敗血症性ショック病態生理 II-16:代謝性酸塩基平衡障害:代謝性アシドーシスとアルカローシス
関連疾患
急性胸部症候群市中肺炎胎便吸引症候群動脈管開存症肺血栓塞栓症
スコア
CURB-65Gorelick scoreqSOFA肺炎重症度指数

🧠 全体像:頻呼吸は「呼吸数が基準より多い」というであり、呼吸困難な呼吸不快感)とは別の概念である。頻呼吸を訴えて受診する患者はまれで、多くは発熱・疼痛・敗血症・代謝異常など呼吸器以外の異常への非特異的な代償反応として、診察やモニターで見つかる。だから頻呼吸そのものの原因を1つに絞ろうとせず、「なぜ換気量を増やす必要があるのか」を系統的に当たる。

年齢別の正常呼吸数

⭐ 頻呼吸のは年齢で大きく異なる。成人の基準をそのまま小児に当てはめない。

年齢 安静時呼吸数の目安
新生児 30〜60/分
乳児 30〜50/分
幼児 20〜40/分
学童 18〜30/分
思春期・成人 12〜20/分(20/分超で頻呼吸)

、発熱、覚醒状態、測定方法(での1分カウントが基本)で変動するため、単発の測定値だけで判断せず、年齢別基準と臨床状態を併せて読む。

頻呼吸の機序——原因を問わない代償反応

機序 代表例
代謝性アシドーシスの 、腎不全、中毒。(深く速い呼吸でCO₂を積極的に排出する代償パターン)
低酸素血症 肺炎、肺塞栓、心不全、貧血
発熱 感染症全般(呼吸数だけで細菌性かウイルス性かは判断できない)
疼痛・不安 外傷、術後、として扱う)
呼吸器・胸郭疾患 、胸水、気胸

💡 頻呼吸(回数の増加)と(深さの増大を伴う)は別の所見。 代謝性アシドーシスの代償では回数だけでなく深さも増すことが多く、「速いが浅い」頻呼吸とは区別して記載する。

評価・スコアにおける頻呼吸の重み

⚠️ 呼吸数は「測るのを省略されやすい」でありながら、多くの重症化スコアで重い扱いを受ける。SpO₂低下や血圧低下より先に呼吸数の変化が出ることがあるため、他のバイタルが保たれていても頻呼吸だけは軽視しない。

としての早期警戒:呼吸数は血圧やより早く異常化することが多く、院内として重視される。は呼吸数22/分以上・意識変容・100 mmHg以下の3項目で構成され、2点以上は敗血症の転帰不良リスクを示す。ただし単独の敗血症スクリーニング・除外には使わず、など呼吸数を含む院内早期警戒スコアの方が優先される場面もある。でも呼吸数30/分以上が5項目の1つとしての死亡リスクに加点される。

小児:発熱による頻呼吸と肺炎の年齢別:WHOのは、咳や呼吸困難を訴える小児で年齢別に呼吸数の(生後2か月未満は60/分以上、2〜11か月は50/分以上、1〜5歳は40/分以上)を超える頻呼吸を、資源の限られた環境でも使える肺炎診断の中心的な所見として扱う。発熱単独による頻呼吸はこの年齢別の近辺にとどまることが多く、明らかにこれを超える頻呼吸やを伴う場合は発熱だけで説明せず肺炎を積極的に疑う。

まとめ

  • 頻呼吸は呼吸数というで、な呼吸困難とは別の概念。
  • 正常呼吸数は年齢で大きく異なり、成人の基準を小児にそのまま使わない。
  • 頻呼吸は原因を問わない非特異的な代償反応で、代謝性アシドーシス()、低酸素、発熱、疼痛、不安のいずれでも起こる。
  • 呼吸数は血圧・意識より早く異常化しやすく、など複数のスコアで重み付けされる。
  • 小児ではWHOの年齢別を明らかに超える頻呼吸を、発熱単独より肺炎を積極的に疑う所見として扱う。