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qSOFA

qSOFA

臓器系
全身
科目
Anesthesiology
トピック
麻酔科学 A-09:敗血症・敗血症性ショック・多臓器機能不全
構成:症状
意識障害頻呼吸低血圧
適用疾患
産褥敗血症・産褥感染循環性ショック(心原性・循環血液量減少性・閉塞性・血液分布異常性)敗血症

🧠 全体像は、から採血を伴う項目をすべて省き、ベッドサイドで数秒で計算できる3項目だけに絞った簡易版である。この身軽さゆえに救急外来やICU外での初期スクリーニングに広く使われるが、でも、単独の除外・診断ツールでもない——「転帰不良のリスクが高いことを素早く示す」という限定的な役割しか持たない点を誤解しないことが最重要である。

何を評価するスコアか

内容
目的 感染が疑われる患者で、などの転帰不良リスクを素早く示す
対象 感染が疑われるすべての患者(ICU外での使用を主眼に設計)
使う場面 ベッドサイドでの初期評価、ICU外での敗血症疑い患者のスクリーニング補助
評価しないもの 敗血症の確定診断・。単独の院内スクリーニングツールとしても推奨されない

構成要素と配点

を一切使わない3項目、各1点の合計0〜3点。

項目 基準
呼吸数 22/分以上 1
意識 意識変容 1
100 mmHg以下 1

解釈

2点以上は転帰不良リスクが高いことを示すで、SOFAによる詳細な臓器評価、感染源精査、治療強化のきっかけにする。 0〜1点でも敗血症を否定できるわけではなく、臨床的な懸念が強ければ精査を続ける。

は2016年のに代わる簡易スクリーニングとして提案された。SIRSが感染以外の炎症(外傷・熱傷・膵炎など)でも陽性になりやすいのに対し、は臓器障害に直結する3項目に絞ることで特異度を高めているが、その分感度は犠牲になっている。

限界と使ってはいけない場面

⚠️ そのものではない。 実務上のは「感染に伴うの急性2点以上上昇」であり、はこれを代替しない。

⚠️ 単独の除外・院内スクリーニング法として使わない。 陰性(0〜1点)だからといって敗血症を除外できるわけではなく、感度は高くない。院内スクリーニングには、SIRSのほうが優先される。

⚠️ は重症度を過小評価しやすい患者群(若年者、基礎心肺が高い患者)で偽陰性になりうる。臨床的な懸念があれば、点数が低くても精査を続ける。

まとめ

  • は呼吸数・意識・血圧の3項目(各1点、0〜3点)だけで計算するSOFAの簡易版である。
  • 2点以上は転帰不良リスクので、SOFAによる詳細評価と治療強化のきっかけにする。
  • でも、単独の除外・診断・院内スクリーニングツールでもない。
  • 院内スクリーニングには、SIRSのほうが優先される。