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SOFAスコア

SOFA score

臓器系
全身
科目
Intensive Therapy and AnesthesiologyInternal Medicine
トピック
麻酔科学 A-09:敗血症・敗血症性ショック・多臓器機能不全内科学 I-11:敗血症・敗血症性ショック
構成:症状
低血圧
構成:検査値
ビリルビンクレアチニン血小板減少
適用疾患
産褥敗血症・産褥感染循環性ショック(心原性・循環血液量減少性・閉塞性・血液分布異常性)多臓器機能障害症候群敗血症

点数を計算する

0 / 6 項目を選択
呼吸(PaO2/FiO2比、mmHg)
凝固(血小板数、×10³/µL)
肝(ビリルビン、mg/dL)
循環(平均動脈圧〔MAP〕・昇圧薬)
中枢神経(グラスゴー昏睡尺度〔GCS〕)
腎(クレアチニン、mg/dL、または尿量)

合計

—/ 24点

感染が疑われる場合、ベースラインから急性に2点以上上昇すると敗血症を示唆します。単回の点数だけでなく、経時的な推移も確認してください。

🧠 全体像:SOFA(Sequential Organ Failure Assessment)スコアは、呼吸・凝固・肝・循環・中枢神経・腎の6系統をそれぞれ0〜4点で評価し合算する、臓器障害の重症度スコアである。単回の点数そのものより、な変化(sequential)が名前の由来であり、実務上のは「感染に伴うSOFAの急性2点以上上昇」という形でこのスコアに組み込まれている。ベッドサイドで即座に計算できる簡易版がqSOFAである。

何を評価するスコアか

内容
目的 6統の障害の程度を定量化し、重症度とを追跡する
対象 患者、感染が疑われ臓器障害の評価が必要な患者
使う場面 入室時の重症度評価、な悪化・改善の追跡、敗血症の実務的定義(急性2点以上上昇)
評価しないもの 感染の有無そのもの。SOFA単独では感染性かの臓器障害かを区別しない

構成要素と配点

⭐ 6系統をそれぞれ0(正常)〜4(最重度)点で評価し、合計0〜24点で表す。

呼吸(比、mmHg)

0点 1点 2点 3点 4点
400以上 400未満 300未満 200未満+ 100未満+

凝固(、×10³/µL)

0点 1点 2点 3点 4点
150以上 150未満 100未満 50未満 20未満

肝(ビリルビン、mg/dL)

0点 1点 2点 3点 4点
1.2未満 1.2〜1.9 2.0〜5.9 6.0〜11.9 12.0超

循環(〔MAP〕・)

0点 1点 2点 3点 4点
MAP 70 mmHg以上 MAP 70 mmHg未満 ドパミン5 µg/kg/分未満、または任意量 ドパミン5.1〜15 µg/kg/分、またはアドレナリン0.1 µg/kg/分以下、またはノルアドレナリン0.1 µg/kg/分以下 ドパミン15 µg/kg/分超、またはアドレナリン0.1 µg/kg/分超、またはノルアドレナリン0.1 µg/kg/分超

中枢神経(〔〕)

0点 1点 2点 3点 4点
15点 13〜14点 10〜12点 6〜9点 6点未満

腎(クレアチニン、mg/dL、または尿量)

0点 1点 2点 3点 4点
1.2未満 1.2〜1.9 2.0〜3.4 3.5〜4.9、または尿量500 mL/日未満 5.0超、または尿量200 mL/日未満

💡 循環系統は血圧の数値だけでなく、の種類と用量まで加味する。原著は表の脚注で、の用量はµg/kg/分で表し少なくとも1時間投与した量として与えると定めている1。

⚠️ 原著の表は、隣り合う区分の端が接していない。 肝は3点が6.0〜11.9で4点が12.0超、腎は3点が3.5〜4.9で4点が5.0超、循環は2点がドパミン5未満で3点が5.1〜15であり、ビリルビン11.9〜12.0 mg/dL、クレアチニン4.9〜5.0 mg/dL、ドパミン5.0〜5.1 µg/kg/分は、字義どおりに読むとどの区分にも属さない1。上の表はこの隙間ごと原文どおりに写してある。滑らかに繋がるよう「以上」「超」を書き換えると原著と違う配点になるので、境界に当たる値では原著の表記に戻って判断する。

解釈

感染が疑われる患者で、総SOFAの急性2点以上上昇が臓器障害=敗血症の実務的な指標になる。既存の臓器障害がなければベースラインを0点と仮定するが、(など)がある患者では急性の変化分を評価する。原著は、感染が疑われる一般病院集団でSOFA 2点以上がおよそ10%の死亡リスクに相当するとしている1。合計点が高いほどは上昇し、な点数の推移(改善・悪化)が単回値以上に予後を反映する。

限界と使ってはいけない場面

⚠️ SOFAは感染の有無を判定しない。 外傷、、などの原因でも臓器障害としてSOFAは上昇するため、感染の証拠と併せて敗血症を診断する。

⚠️ ベースラインが不明な患者(初診・転院搬送など)では、急性上昇分の評価が難しい。基礎疾患によるをと誤認しないよう注意する。

⚠️ ベッドサイドでの迅速なスクリーニングにはSOFAではなくqSOFAを使う。SOFAは血液ガス・・ビリルビン・クレアチニンなど検査結果が揃わないと計算できず、初期評価には向かない。

まとめ

  • は呼吸・凝固・肝・循環・中枢神経・腎の6系統を各0〜4点で評価し、合計0〜24点で臓器障害の重症度を表す。
  • 感染に伴う急性2点以上の上昇が、実務上のに組み込まれている。
  • 単回値よりな推移(改善・悪化)が予後をより反映する。
  • SOFA単独では感染の有無を判定しない。ベッドサイドの迅速評価にはを使う。

出典

  1. 1.The Third International Consensus Definitions for Sepsis and Septic Shock (Sepsis-3)(Society of Critical Care Medicine / European Society of Intensive Care Medicine / JAMA・2016)PMC(PMC4968574)で全文を取得し、SOFAの配点表と表脚注を逐語で確認した。循環の欄は2点が「Dopamine <5 or dobutamine (any dose)」、3点が「Dopamine 5.1–15 or epinephrine ≤0.1 or norepinephrine ≤0.1」、4点が「Dopamine >15 or epinephrine >0.1 or norepinephrine >0.1」であり、2点は「5以下」ではなく5未満、3点の下端は5.1である。肝の4点は「>12.0」、腎の4点は「>5.0」で、いずれも「以上」ではない。脚注bは「Catecholamine doses are given as µg/kg/min for at least 1 hour」。感染に伴う総SOFAの急性2点以上の上昇を臓器障害の実務的指標とし、既知の臓器障害がなければベースラインSOFAを0と仮定してよいこと、SOFA 2点以上が感染疑いの一般病院集団でおよそ10%の死亡リスクに相当することも確認した。閲覧 2026-09-07