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グラスゴー昏睡尺度

Glasgow Coma Scale

別名
GCS
臓器系
神経
科目
NeurologyTraumatology
トピック
神経内科 G1-07:意識障害の分類と鑑別診断神経内科 G1-08:意識消失の病因と無反応患者の診察外傷学 06:頭蓋・脳外傷の初期治療と院内診断
構成:症状
意識障害
適用疾患
一酸化炭素中毒外傷性脳損傷敗血症

点数を計算する

0 / 3 項目を選択
開眼(E)
言語(V)
運動(M)

合計

/ 15点

13〜15/9〜12/3〜8の3区分は外傷診療での慣用的な重症度分類であり、病因診断や気道管理を単独で決める基準ではない。同じGCS合計点でも、SOFAスコアの中枢神経サブスコアなど他の文脈では点数帯の切り方が異なる。

🧠 全体像は、(E)・言語(V)・運動(M)の3反応を独立に採点してを定量化する、原因を問わない最も汎用的な意識評価ツールである。敗血症など、あらゆる急性意識障害の場面で共通言語として使われる。同じ神経系のスコアであると役割は明確に違う——は脳卒中に特化した多面的評価で、意識水準はその11項目のうち3細目にすぎない。GCSは疾患を選ばない代わりに、評価するのはだけである。

目的と適用場面

内容
目的 の定量化とな追跡
対象 外傷、敗血症、中毒、など原因を問わないあらゆる急性意識障害
使う場面 初期評価、気道管理の判断材料、の中枢神経サブスコアなど他スコアの構成要素
評価しないもの 意識障害の原因、瞳孔・

構成要素と配点

E・V・Mを別々に採点し合計する(例:E2V3M5)。挿管などで評価不能な項目は、その理由を付記する。

(E)

1点 2点 3点 4点
なし 疼痛 呼びかけ 自発

言語(V)

1点 2点 3点 4点 5点
なし 理解不能な音 不適切な単語 混乱

運動(M)

1点 2点 3点 4点 5点 6点
なし 伸展( 異常屈曲( 疼痛から 疼痛部位を 命令に従う

合計は3〜15点。💡 3点は採点上の最低点であって「反応が完全にゼロ」を保証するものではない。の判定にはGCSとは別の基準(の消失、自発呼吸の消失など)が要る。

解釈とカットオフ

点数帯 重症度 文脈
13〜15 軽症 正常に近くても構造的病変を否定できない
9〜12 中等症 早期の再評価と画像検査を要する
3〜8 重症 を強く疑う目安。挿管を検討する

⚠️ この3区分(13〜15/9〜12/3〜8)は外傷診療での慣用的なであり、すべての意識障害の病因診断や気道管理を単独で決める基準ではない。

⭐ 同じGCSでも、使う場面で点数帯の切り方が違う。敗血症のでは中枢神経サブスコアを15点/13〜14点/10〜12点/6〜9点/6点未満の5段階に分けており、外傷の3区分とは境界が一致しない。

限界と使ってはいけない場面

⚠️ 鎮静薬・・アルコール・低血糖・低体温はE・V・Mを修飾する。 これらを除外・記録せずに点数だけを追うと、意識障害の重症度を過大評価しうる。

⚠️ =意識清明ではない。 は睡眠・覚醒周期があり自発しうるためE4を取りうるが、目的的な反応は一切ない。GCSは主にを測る指標であり、気づきという別軸の障害は評価できない。

⚠️ 総点だけを記録すると各項目の変化が埋もれる。E・V・M各項目を必ず個別に記録し、瞳孔所見・運動の左右差とあわせてに追跡する。

⚠️ GCSはの定量化に特化しており、・瞳孔所見は含まれない。など緊急性の高い所見は別に評価する。

まとめ

  • GCSは(E 1〜4)・言語(V 1〜5)・運動(M 1〜6)を独立採点し、合計3〜15点でを定量化する、原因を問わない汎用ツールである。
  • 13〜15軽症、9〜12中等症、3〜8重症は外傷診療での慣用区分であり、病因診断や気道管理を単独で決めない。
  • の中枢神経サブスコアなど他スコアの構成要素としても使われるが、点数帯の区切り方は文脈で異なる。
  • 鎮静・筋弛緩・アルコール・低血糖・低体温は結果を修飾するため、評価不能な項目は理由とともに記録する。
  • だけでは意識清明と判断できない。GCSはを測る指標で、気づきの障害は別に評価する。
  • 脳卒中に特化した多面的なが担う。