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NIHSS

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臓器系
神経
科目
Neurology
トピック
神経内科 G1-17:脳血管障害の診断手順神経内科 G2-28:急性期脳虚血の治療神経内科 G1-16:脳血管障害の救急対応
構成:症状
意識障害共同注視麻痺顔面神経麻痺筋力低下
適用疾患
脳梗塞脳卒中

点数を計算する

0 / 15 項目を選択
1a. 意識水準(LOC、意識障害)
1b. LOC質問(月・自分の年齢を質問し、正答数を評価)
1c. LOC従命(開眼・閉眼、非麻痺側の手の握り・開放の2課題)
2. 注視(共同注視麻痺、水平眼球運動のみを評価)
3. 視野
4. 顔面麻痺(顔面神経麻痺)
5a. 上肢運動(左、筋力低下。90度〔座位〕または45度〔臥位〕まで挙上させ10秒間保持を観察)
5b. 上肢運動(右、筋力低下。90度〔座位〕または45度〔臥位〕まで挙上させ10秒間保持を観察)
6a. 下肢運動(左。30度まで挙上させ5秒間保持を観察)
6b. 下肢運動(右。30度まで挙上させ5秒間保持を観察)
7. 運動失調(測定肢、指鼻指試験・踵膝試験で評価。麻痺の程度に比して不釣り合いに強い失調のみを陽性とする)
8. 感覚(ピンプリックへの反応または逃避で評価)
9. 最良の言語(失語)
10. 構音障害
11. 消去現象・半側無視

合計

/ 42点

🧠 全体像は、に特化して11項目・13細目を採点するで、合計0〜42点という一つの数値に意識・視覚・顔面・四肢運動・感覚・言語・注意までをする。GCSが原因を問わないだけの汎用尺度であるのに対し、は意識をその一部(項目1a〜1c)に位置づけたうえで脳卒中の局在・重症度を多面的に評価し、(血栓溶解・)の適格性判断に直結するという決定的な違いがある。GCSより評価軸がはるかに多いぶん、脳卒中という単一の病態に特化したである。

目的と適用場面

内容
目的 急性期脳卒中の重症度の定量化、施設・診療者間の共通言語化
対象 急性期脳卒中が疑われる、または確定した患者
使う場面 の初期評価、の適格性判断、治療前後・経過中の重症度追跡
評価しないもの 発症からの時間、画像所見、出血リスクなど治療適格性を左右する他の要素

構成要素と配点

11項目・13細目(運動項目は左右を別に採点)で構成し、合計0〜42点。点数が高いほど重症。

項目 内容
1a〜1c 意識水準・質問・ 各0〜2または0〜3
2 0〜2
3 視野 0〜3
4 0〜3
5a/5b 上肢運動(左/右) 各0〜4
6a/6b 下肢運動(左/右) 各0〜4
7 (測定肢) 0〜2
8 感覚 0〜2
9 最良の言語( 0〜3
10 0〜2
11 0〜2

以下に各項目・各点数の判定基準を示す。

1a. 意識水準(LOC、意識障害

0点 1点 2点 3点
覚醒し鋭敏に反応する 清明ではないが、軽微な刺激で覚醒し・応答・反応する 清明でなく、注意を向けさせるには反復刺激が必要、またはし強い刺激・疼痛刺激でようやく(常同的でない)動きをする ・自律神経反応のみ、または全く反応せず弛緩性・

1b. LOC質問(月・自分の年齢を質問し、正答数を評価)

0点 1点 2点
両方正答 片方のみ正答 両方誤答(で問いを理解できない場合を含む)

1c. LOC、非麻痺側の手の握り・開放の2課題)

0点 1点 2点
両課題とも正しく遂行 片方の課題のみ正しく遂行 いずれも遂行できず

2. 、水平眼球運動のみを評価)

0点 1点 2点
正常 部分的麻痺(一眼または両眼で異常はあるが、や完全麻痺はない) 、またはでも克服できない完全麻痺

3. 視野

0点 1点 2点 3点
なし を含む) を含む全盲)

4.

0点 1点 2点 3点
左右対称の正常な動き 軽度麻痺(の平坦化、笑ったときの非対称) 部分麻痺(のほぼ完全〜 (上とも動きがない、片側または両側)

5a. 上肢運動(左、筋力低下。90度〔座位〕または45度〔臥位〕まで挙上させ10秒間保持を観察)

0点 1点 2点 3点 4点
下垂なく10秒間保持できる 10秒以内に下がるが、台や床には触れない に抗する努力はあるが保持できず、床近くまで下がる に抗する努力がなく落下する 全く動きがない

5b. 上肢運動(右、筋力低下。90度〔座位〕または45度〔臥位〕まで挙上させ10秒間保持を観察)

0点 1点 2点 3点 4点
下垂なく10秒間保持できる 10秒以内に下がるが、台や床には触れない に抗する努力はあるが保持できず、床近くまで下がる に抗する努力がなく落下する 全く動きがない

6a. 下肢運動(左。30度まで挙上させ5秒間保持を観察)

0点 1点 2点 3点 4点
下垂なく5秒間保持できる 5秒以内に下がるが床には触れない に抗する努力はあるが5秒以内に床まで下がる に抗する努力がなく直ちに床まで落下する 全く動きがない

6b. 下肢運動(右。30度まで挙上させ5秒間保持を観察)

0点 1点 2点 3点 4点
下垂なく5秒間保持できる 5秒以内に下がるが床には触れない に抗する努力はあるが5秒以内に床まで下がる に抗する努力がなく直ちに床まで落下する 全く動きがない

7. (測定肢、で評価。麻痺の程度に比して不釣り合いに強い失調のみを陽性とする)

0点 1点 2点
なし 一肢に存在 二肢に存在

8. 感覚(への反応またはで評価)

0点 1点 2点
正常、なし 軽度〜中等度の(患側でが鈍い、または触れられていることはする) 高度〜完全な(顔・上肢・下肢で触れられていることに気づかない)

9. 最良の言語(

0点 1点 2点 3点
なし、正常 軽度〜中等度:や理解の明らかな低下はあるが、表現内容・形式は大きく制限されない 高度:断片的な表現のみでが成立し、聞き手が推測・質問に頼る必要が大きい :使用可能なも聴覚理解もない

10.

0点 1点 2点
正常 軽度〜中等度:少なくとも一部の単語が不明瞭だが、努力すれば理解可能 高度:が高度に不明瞭で理解不能、または

11.

0点 1点 2点
異常なし 視覚・触覚・聴覚・空間・のいずれか1様式で、両側同時刺激に対するがある 2様式以上にわたる高度な。自分の手を認識しない、または片側の空間にしか注意を向けない

💡 は、このvaultの症状ノートにまだ対応する独立項目がない。評価不能な項目(挿管中の言語項目など)は記録にその理由を残す。

解釈とカットオフ

点数 重症度の目安
0 脳卒中症状なし
1〜4 軽症
5〜15 中等症
16〜20 中等症〜重症
21〜42 重症

は治療の適格性判断そのものに組み込まれている。 発症・最終健常確認から4.5時間以内のは、が低くても生活に影響する障害性症状があれば除外しない。に対するは、発症24時間以内かつ 10以上などの選択例で強く推奨される。

限界と使ってはいけない場面

⚠️ (脳幹・小脳)梗塞を過小評価しやすい。 項目の配点比率が症状(運動・言語)に偏っており、めまい・・失調が主体のは、実際の障害の重さに比べて点数が低く出うる。

⚠️ (多くは右半球)の脳卒中は点数が低く出やすい。 関連の項目はでしか高得点にならないため、が主体の右半は、同程度の梗塞巣でも総点が伸びにくい。

⚠️ 低い点数が「治療不要」を意味しない。 単一項目でも生活に影響する障害(など)があれば、総点が低くてもの対象になりうる。

⚠️ GCSと項目1a〜1cは似ているが採点体系が異なるの意識項目だけをGCSの代用にしない。

まとめ

  • は11項目・13細目、合計0〜42点で脳卒中の重症度を定量化する。
  • GCSが原因を問わない意識評価に特化するのに対し、は意識をその一部としつつ視覚・顔面・運動・感覚・言語・注意まで多面的に評価する。
  • 0点は症状なし、21点以上が重症の目安。点数はの適格性判断に直結する。
  • が低くても障害性症状があればを除外しない。 10以上などの選択例で推奨される。
  • 梗塞との脳卒中は、実際の重症度より低く採点されやすい。
  • 総点の低さだけで治療不要と判断しない。