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肺炎重症度指数

Pneumonia Severity Index

別名
PSIPORT score
臓器系
呼吸器
科目
Internal Medicine
トピック
内科学 I-07:市中肺炎
構成:症状
意識障害頻呼吸低血圧発熱
構成:検査値
尿素窒素血糖ヘマトクリット動脈血液ガス
適用疾患
市中肺炎

🧠 全体像)は、患者を「外来で安全に帰せるか」という一点に絞って判定するために作られた、20項目を積み上げる詳細なスコアである。項目数の多さは煩雑さの代償として外来治療可能な低リスク群を高い精度で見つけることに特化しており、より入院判断のとして推奨される理由もここにある。ただし重症度そのもの(の要否)を測るではない点はと同じである。

何を評価するスコアか

内容
目的 患者のを層別化し、外来治療の可否を判断する
対象 と診断された成人
使う場面 診断直後、より精密に治療場所を決めたいとき
評価しないもの 経口摂取の可否、支援、の要否

構成要素と配点

⭐ 年齢・・身体所見・検査/画像所見の4群、計20項目を加算する。

代表的な項目 配点の考え方
年齢・背景 年齢(歳)、女性は−10点、施設入所は+10点 年齢がそのまま加点される(女性は−10点で補正)
悪性腫瘍、肝疾患、心不全、、腎疾患 各疾患ごとに+10〜30点
身体所見 意識障害呼吸数30/分以上90 mmHg未満、体温異常(35℃未満または40℃以上)、脈拍125/分以上 各+10〜20点
検査・画像所見 <7.35、≥30 mg/dL、Na<130 mEq/L、血糖≥250 mg/dL、<30%、<60 mmHg、胸水 各+10〜30点

💡 が5項目・各1点というシンプルな設計なのに対し、年齢を素点として使い、・身体所見・をすべて加点する設計である。項目数の多さがそのまま予測精度の高さにつながっている。

解釈

クラス 点数 リスク 対応の目安
I 年齢<50歳、・所見なし 最低 外来治療
II ≤70点 低い 外来治療
III 71〜90点 低〜中間 短期観察後に外来治療を検討
IV 91〜130点 中間〜高い 入院
V >130点 高い 入院。の要否は別途評価

⭐ クラスI〜IIは外来治療の候補、クラスIIIは短期観察、クラスIV〜Vは入院を検討する、というのが実務上の目安である。

限界と使ってはいけない場面

⚠️ は死亡リスクの予測精度が高い一方、低酸素血症以外の急性所見や要因を十分に拾わない。低クラスでも、低酸素血症の悪化、経口摂取不能、重い薬物・アルコール使用、支援不足があれば入院を検討する。

⚠️ 年齢への依存度が高いため、若年で基礎疾患のない重症患者を過小評価しうる。 年齢が低いだけで点数が下がるので、の悪化や急速な進行があれば点数の低さに惑わされない。

⚠️ の要否を判断するではないを要するなどの基準は別に評価する。

まとめ

  • は20項目(年齢・・身体所見・検査/画像所見)を加算し、の死亡リスクをクラスI〜Vへ層別化する。
  • より項目数が多く、外来治療の可否を判断するとして推奨される。
  • クラスI〜IIは外来、IIIは短期観察、IV〜Vは入院が目安。
  • 低酸素血症・支援・アルコール/薬物使用などスコアが拾わない要素は別に確認する。
  • 年齢依存度が高いため、若年重症患者の過小評価に注意する。