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MEWS(改訂早期警告スコア)

MEWS

別名
Modified Early Warning Score改訂早期警告スコア
臓器系
全身
科目
Internal Medicine
トピック
内科学 I-11:敗血症・敗血症性ショック
構成:症状
頻呼吸頻脈徐脈低血圧発熱錯乱・意識レベルの低下(AVPU)

🧠 全体像:MEWS(Modified Early Warning Score)は、NEWS2の前身にあたるで、に測るだけから急性期入院患者の重篤化リスクを一つの数値へ集約するという発想を確立した最初のツールである。2001年のSubbeらの検証研究が原点で、後にNHS全体で構成項目・配点を標準化したNEWS、さらにその改訂版であるNEWS2へと発展した。そのものは単一の普遍的な採点表を持たない——施設・研究ごとに構成項目や配点にバリエーションがある点をまず押さえる。

目的と適用場面

内容
目的 の異常を集計し、急性期入院患者の死亡・/入室などの重篤な転帰を予測する
対象 内科救急病棟に入院した成人患者(Subbe 2001の原著対象は709例)1
使う場面 定期的な測定時の判断、敗血症を疑う場面でのスクリーニング手段の一つ2
注意点 単一の普遍的な採点表が存在しない。以下の表はSubbeらの原著論文(2001年)で示された配点である13

項目と配点

⭐ ・脈拍・呼吸数・体温・()の5つの生理学的で構成し、合計0〜14点になる13。と異なり、も酸素投与の有無も含まない。

(mmHg)

3点 2点 1点 0点 2点
70未満 71〜80 81〜100 101〜199 200超

脈拍(回/分)

2点 1点 0点 1点 2点 3点
40未満 41〜50 51〜100 101〜110 111〜129 130超

呼吸数(回/分)

2点 0点 1点 2点 3点
9未満 9〜14 15〜20 21〜29 30超

体温(℃)

2点 0点 2点
35未満 35〜38.4 38.5超

()

0点 1点 2点 3点
声に 痛みに 反応なし(Unresponsive)

💡 自体は購読契約の壁の内側にあり、本文・Table 1を直接は参照できなかった。 この配点は、原著Table 1を「Adapted from Subbe et al, 2001」と明記して転載しているKruisselbrinkら(PLoS ONE, 2016)の論文経由で確認した3。数値そのものはSubbe 2001由来である。

解釈とカットオフ

合計点 対応
5点未満 通常のモニタリングを継続
5点以上 死亡(OR 5.4)・入室(OR 10.9)・入室(OR 3.3)のリスク増加と関連する、原著で示された1

⚠️ は研究によって4点または5点が使われることがある。 低資源環境での追試(Kruisselbrinkら, 2016、ウガンダの452例)では4点・5点いずれの閾値でも高値が7日死亡率と有意に関連していたが(5点以上でOR 8.69)、採用する閾値自体が施設・研究ごとに異なりうる3。

NEWS/NEWS2との違い

⚠️ には単一の普遍的な採点表が無い。 NEWS2の解説にもあるとおり、は施設・研究ごとに構成項目や配点が異なり、酸素投与の有無も組み込んでいなかった。この不統一がNHS全体での標準化(まずNEWS、その改訂版としてNEWS2)を後押しした1。

MEWS NEWS2
構成要素数 5項目 7要素(酸素投与の有無を含む)
含まない Scale 1/Scale 2の2系統で評価
ACVPU(新規発症のを追加)
採点表の統一性 施設・研究ごとに異なりうる NHSで標準化された単一の採点表
合計点の範囲 0〜14点 0〜20点

現在の位置づけ

⭐ はNEWS2の登場後も完全に置き換えられたわけではない。Surviving Sepsis Campaign(SSC)2026年版は、院内の急性期患者の敗血症スクリーニングにおいてqSOFAを単独で用いるより、NEWS・NEWS2・・SIRSを用いることを強く推奨している(エビデンスの確実性は中等度)2。は特異度が高い一方で感度が不足するため、より多項目のスコアが院内モニタリングの初期スクリーニングとして選ばれる。

現在のNHS標準はNEWS2であり、新規導入の場面ではNEWS2が選ばれることが多いが、を使い続けている施設・文献も存在し、ガイドライン上も許容されるスクリーニング手段の一つに位置づけられている。

まとめ

  • は・脈拍・呼吸数・体温・()の5項目、合計0〜14点で構成されるで、NEWS・NEWS2の前身にあたる。
  • Subbe et al. 2001の原著では、合計5点以上が死亡・入室・入室のリスク増加と関連していた。
  • ・酸素投与の有無を含まない点、施設・研究ごとに構成項目や配点が統一されていなかった点がとの大きな違いであり、この不統一がNHSでの標準化の動機になった。
  • SSC 2026は単独より、NEWS・NEWS2・・を敗血症スクリーニングに用いることを強く推奨しており、は現在も許容されるツールの一つである。
  • 単一の普遍的な採点表を持たないため、文献や施設によって配点にばらつきがありうることを踏まえて解釈する。

出典

  1. 1.Validation of a modified Early Warning Score in medical admissions(QJM: An International Journal of Medicine・2001)NEWSの前身にあたるModified Early Warning Score(MEWS)の妥当性検証研究で、地域総合病院の内科救急病棟に入院した709例を対象に、MEWSが死亡・ICU入室・HDU入室・心停止などの重篤な転帰を予測しうることを確認した。MEWSは酸素投与の有無を組み込んでおらず、各施設・研究ごとに構成項目や配点が統一されていなかった点がNHS全体で標準化されたNEWSへの改訂動機になった。閲覧 2026-09-07
  2. 2.Surviving Sepsis Campaign: International Guidelines for Management of Sepsis and Septic Shock 2026(Society of Critical Care Medicine / European Society of Intensive Care Medicine・2026)院内の急性期患者の敗血症スクリーニングでは、単一のツールとしてqSOFAを用いるよりNEWS・NEWS2・MEWS・SIRSを用いることを推奨する(強い推奨、エビデンスの確実性は中等度)こと、敗血症は臨床診断であり単一のバイオマーカーや検査で確定も除外もしないこと(good practice statement)を確認した。2021年版も同じ向きの推奨(qSOFAを単独スクリーニング手段として用いないことを強く推奨)を掲げており、2026年版はこれを踏襲している。閲覧 2026-09-08
  3. 3.Modified Early Warning Score (MEWS) Identifies Critical Illness among Ward Patients in a Resource Restricted Setting in Kampala, Uganda: A Prospective Observational Study(PLoS ONE(Kruisselbrink R, Kwizera A, Crowther M, et al.)・2016)PMC全文(PMC4795640)で確認した。Table 1「The Modified Early Warning Score」がSubbe et al. 2001のTable 1をそのまま転載する形で、収縮期血圧(mmHg:70未満3点、71〜80が2点、81〜100が1点、101〜199が0点、200超が2点)、脈拍(回/分:40未満2点、41〜50が1点、51〜100が0点、101〜110が1点、111〜129が2点、130超が3点)、呼吸数(回/分:9未満2点、9〜14が0点、15〜20が1点、21〜29が2点、30超が3点)、体温(℃:35未満2点、35〜38.4が0点、38.5超が2点)、AVPU(清明0点、声に反応1点、痛みに反応2点、反応なし3点)の配点を示していること、MEWSの合計点が0〜14点の範囲を取ること、ウガンダの452例を対象にした前向き観察研究でMEWS高値(4点以上・5点以上のいずれも)が7日死亡率と有意に関連したこと(MEWS5点以上でOR 8.69、95%CI 3.72-20.29)を確認した。閲覧 2026-09-08