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DAS28

DAS28

臓器系
免疫・膠原病
科目
Internal Medicine
トピック
内科学 R-04:関節リウマチの診断と治療
構成:症状
圧痛腫脹
構成:検査値
赤沈C反応性蛋白(CRP)
適用疾患
関節リウマチ

🧠 全体像(Disease Activity Score 28)は関節リウマチ(RA)疾患活動性を数値化するであり、(RAでは2010年版)とは役割が異なる。分類基準は「この患者をRAという診断カテゴリーに分類してよいか」を判定する診断・分類のツールであるのに対し、すでにRAと診断された患者の炎症活動性をに反復測定し、治療反応・寛解を追跡するモニタリングのツールである。

目的と適用場面

はRAのを支える中核指標で、対象はRAと診断済みの患者である。は1〜3か月ごとに測定し、3か月以内に活動性が50%以上改善しない、または6か月以内にへ到達しない場合は治療を調整する。がRA診断の入口で一度参照されるのに対し、診断が確定した後に反復して使う。

構成要素と配点

は次の4要素から対数式で算出する連続値のであり、単純な加点表ではない。

要素 内容
28関節中の圧痛関節数(0〜28)
28関節中の腫脹関節数(0〜28)
炎症反応 ESR(mm/hr、-ESR)またはCRP(mg/L、-CRP)のいずれか一方
(GH) 患者自身による(0〜100 mm)での病状評価

実際の計算式(Prevooら, 1995)は次のとおりで、は平方根、ESR・CRPは自然対数へ変換したうえで重みづけして合計する。

  • DAS28-ESR = 0.56×√TJC28 + 0.28×√SJC28 + 0.70×ln(ESR) + 0.014×GH
  • DAS28-CRP = 0.56×√TJC28 + 0.28×√SJC28 + 0.36×ln(CRP+1) + 0.014×GH + 0.96

評価する28関節は肩・肘・手関節・MCP・PIP(両側各5指)・膝で、股関節・は含まれない-ESRと-CRPは係数・定数項が異なる別の式であり、同じ患者でも算出に使った式を明記する。

解釈とカットオフ

スコア 活動性の区分
2.6未満 寛解
2.6以上〜3.2以下 低疾患活動性
3.2超〜5.1以下 中等度疾患活動性
5.1超 高疾患活動性

治療反応の判定にはを用い、改善幅と到達後の絶対値の両方で良好・中等度・不変を区別する。改善幅が大きくても到達後の値が高いままなら「良好」ではなく「中等度反応」にとどまる。

限界と使ってはいけない場面

⚠️ を評価しないため、これらの部位優位の活動性を過小評価しうる。 が主体のRAではだけで寛解と判断しない。

⚠️ ・JAK阻害薬は炎症反応を直接低下させるため、が実際の活動性より低く出うる。 これらの薬剤使用中は <2.6のみで厳格な寛解と判定せず、炎症反応を含まないや、より厳格なと併用する。

⚠️ RAの診断そのものには使わない。 診断・分類は(2010年版)の役割であり、は診断が確定した後の活動性追跡に限定する。

まとめ

  • はRAの疾患活動性を数値化するモニタリング指標であり、診断・分類を行うとは役割が異なる。
  • 28関節の圧痛・、ESRまたはCRP、を対数式で統合する。股関節・は含まない。
  • は寛解<2.6、低疾患活動性2.6〜3.2、中等度3.2〜5.1、高疾患活動性>5.1が目安。
  • IL-6阻害薬・JAK阻害薬使用中は<2.6のみで厳格寛解と判定せず、Boolean 2.0やなど他指標と併用する。