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Scores · Published

MoCA

Montreal Cognitive Assessment

臓器系
神経
科目
NeurologyPsychiatry
トピック
神経内科 G1-26:主要神経認知障害(認知症)の診断精神医学 A-02:精神医学で重要な検査:臨床検査・心理検査・脳画像・電気生理精神医学 A-06:重度・軽度神経認知障害(認知症):病因・診断基準・臨床管理
適用疾患
アルツハイマー病認知症

🧠 全体像)は2005年にNasreddineらが作った30点満点ので、の後発版という位置づけになる。最大の違いは、など複数の課題を割り当てて配点を厚くしている点で、これによりではを起こしやすかった)の検出感度を高めている。

目的と適用場面

目的は全般的な、特にのスクリーニングで、対象はな物忘れの訴えがある患者、で正常域でも臨床的にが疑われる患者である。外来での初期評価、が疑われる高機能例の再評価という場面で使い、病型の鑑別や日常生活の自立度そのものは評価しない。

構成要素と配点

8領域・合計30点(12年以下の場合は+1点、上限30点)。

領域 課題 配点
(輪郭・数字・針) 5
動物3種の呼称 3
記憶 単語5つを2回学習(登録自体は非採点、で評価) 0
注意 数字の順唱・、標的検出、連続7減算 6
言語 文章2、(指定音で始まる単語を1分間)1 3
単語ペアの共通点 2
学習した5単語をヒントなしで 5
日付・曜日・月・年・場所・都市 6

だけで5点、2点を加えると、では1点しかなかった領域には7点を配分している。この差が検出感度の違いの主因とされる。

解釈とカットオフ

点数 目安
26〜30点 正常範囲
18〜25点 相当
10〜17点 軽度〜中等度認知症相当
10点未満 高度認知症相当

⚠️ 26点未満(25/26を)をの目安とすることが多いが、健常高齢者でも学歴・言語の影響で偽陽性が生じやすく、単独判断は避ける。12年以下では総得点に1点を加算する補正を行う。

限界と使ってはいけない場面

⚠️ に比べが高く、健常な高齢者やの短い患者を「あり」と過剰に判定しやすい。 付近のスコアを単独で確定的な判断材料にしない。

⚠️ 標準化した実施にはでの研修・認定プログラムの受講が求められるようになっており、独学での自己流実施は標準的な採点と一致しない可能性がある。

⚠️ せん妄・うつ病・感覚障害(難聴・)の影響を受けるため、点数単独で認知症・を確定診断しない。

の比較は次のとおり(両ノート共通)。

MMSE MoCA
満点 30点 30点(12年以下は+1点、上限30)
の配点 1点のみ などで5点+2点
所要時間 約5〜10分 約10〜15分
著作権 PAR社が保有。使用・複製にライセンスが必要 開発者が非営利の臨床・教育目的ではサイトで無償公開。標準化した実施には研修・認定が求められる
への感度 が生じやすく、検出感度は低いとされる 課題を厚くしており、検出感度はより高いとされる

まとめ

  • は8領域30点満点ので、25/26点をとすることが多い。
  • )に厚く配点し、より)の検出感度が高いとされる。
  • 12年以下では総得点に+1点の補正を行う。
  • 感度が高い分、健常高齢者や低学歴患者を過剰に「あり」と判定しやすい。
  • 標準化した実施にはの研修・認定が求められるようになっている。