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Symptoms · Published

閉塞性黄疸

Obstructive jaundice

臓器系
肝胆膵腫瘍
科目
Surgery
トピック
外科学 B/17:膵腫瘍——根治手術と緩和手術
関連疾患
IgG4関連疾患横紋筋肉腫

🧠 全体像は、胆道のどこかが物理的に閉塞し、抱合型(直接)ビリルビンが胆汁として腸管へ排泄できずに血中へ逆流する黄疸である。機序が閉塞である以上、便は灰白色(が腸管に届かない)、尿は濃色(水溶性のが尿中へ排泄される)になる。臨床的な価値は機序そのものより、痛みの有無が示す原因の違いにある。

機序

胆道(〜十二指腸乳頭)のいずれかのレベルが閉塞すると、を含む胆汁が腸管へ排泄されず血中に逆流し、優位のを来す。同時に胆汁酸も血中に停滞し、掻痒を伴う(掻痒が黄疸に先行することが多い)。

所見 機序
の産生に必要な胆汁が腸管に届かない
血中に逆流した水溶性のが尿中へ排泄される
掻痒 排泄されない胆汁酸の血中蓄積

無痛性黄疸が示すもの

無痛性のは悪性腫瘍による緩徐な胆道閉塞を示唆する。 結石による閉塞の多くは疝痛を伴う急性の経過をとるのに対し、腫瘍による閉塞は無痛性かつ進行性であることが多い。

(無痛性に腫大した胆嚢+)はこの原則の古典的な表現である。胆石による閉塞では慢性炎症により胆嚢が線維化・萎縮し腫大しにくいのに対し、無痛性に腫大した胆嚢は結石以外の緩徐な閉塞、代表的にはを示唆する。小児では、胆道原発のが同様にで発見されることがある。

⚠️ 発熱・腹痛を伴う)を疑い、緊急のを検討する。 閉塞した胆道内で細菌が増殖するとへ急速に進行しうる。「無痛性なら緊急性が低い」という上記の原則は結石と腫瘍の鑑別に使うものであり、感染徴候が加われば原因を問わず緊急疾患として扱う。

まとめ

  • は胆道閉塞によりが腸管へ排泄できず血中に逆流する状態で、・掻痒を伴う。
  • 無痛性の進行性黄疸は悪性腫瘍による閉塞を示唆する。
  • (無痛性腫大胆嚢+)は結石性閉塞ではなく腫瘍性閉塞を示す古典的所見。
  • 小児では胆道原発のが同様の機序でを来しうる。