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Symptoms · Published

関連痛

Referred pain

臓器系
全身
科目
Physiology
トピック
生理学 8-03:痛覚の生理
関連疾患
急性扁桃炎・扁桃周囲膿瘍頭頸部癌

🧠 全体像とは、痛みの実際の発生源とは離れた体表・別部位に感じられる痛みである。発生学的に同じへ収束する内臓・体性の感覚神経が共通の経路を使うため、脳が痛みの発生源を取り違える。ここではに限らず、一般のとして整理する。

なぜ違う場所が痛むのか(収束・投射説)

内臓からの痛み信号を伝えるは、皮膚・筋からの同じに収束する。脳はこのニューロンからの入力を、に情報量の多い体性感覚(皮膚・筋)由来と誤って解釈しやすいため、痛みは内臓ではなく、その神経が支配する体表の部位に投射されて感じられる。

発生源 感じられる部位 共有する神経
左肩・左上肢・下顎 心臓の交感神経とC8〜T4の
横隔膜の刺激(・膿瘍など) 肩甲部・肩先 (C3〜C5)とC4
などの咽頭病変 同側の耳 ・迷走神経の
同側の耳 ・迷走神経の

⭐ 心筋梗塞が左肩・左上肢・下顎の痛みとして現れるのは、この収束の代表例である。胸痛を伴わずに放散部位の痛みだけで発症することもあり、痛む場所だけで発生源を決めつけない。

⚠️ 放散部位だけを診察して「異常なし」としない。 心筋梗塞が肩や顎の痛みのみで発症する非典型例のように、痛みを感じている部位の診察・画像が正常でも、である可能性を考えたら本来の発生源(心臓、横隔膜、咽頭など)を系統的に評価する。

💡 咽頭・喉頭の病変が同側のとして現れるのも同じ原理である。耳を診察しても異常が見えないのに強いがあるときは、を疑って本来の発生源(咽頭・喉頭)を診察する。

まとめ

  • は、内臓・深部の感覚神経と体性感覚神経が同じへ収束することで生じる。
  • 脳は情報量の多い体性感覚由来と誤認し、痛みを実際の発生源とは別の体表部位に投射する。
  • の左肩・下顎への放散、横隔膜刺激の肩への放散、咽頭・喉頭病変の同側耳への放散が代表例である。
  • 診察部位が正常でも痛みが強ければ、を疑って本来の発生源を探す。