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Symptoms · Published

耳痛

Otalgia

別名
急性耳痛
臓器系
耳鼻咽喉科
科目
ENT
トピック
耳鼻咽喉科 09:耳介・外耳道の疾患
関連疾患
ベゾルド膿瘍外耳炎急性中耳炎・慢性中耳炎(滲出性中耳炎を含む)急性乳様突起炎耳垢栓塞

🧠 全体像の診療は「耳そのものが悪いのか、それとも別の場所の痛みが耳に映っているのか」の1点から始まる。前者を(外耳・中耳由来)、後者を(歯・咽頭・頸部などからの放散)と呼ぶ。原発性はで異常が見えるが、性は耳が正常に見えるのに強く痛むというが診断の落とし穴になる。

原発性耳痛:外耳か中耳か

所見 中耳炎
陽性(増悪する) 陰性
鼓膜 保たれるが腫脹で見えないことがある 発赤・膨隆、可動性低下
主座 外耳道皮膚のびまん性炎症 中耳の
代表的な誘因 水泳・湿潤環境、による微小外傷 後の

💡 圧痛・痛の有無が、だけでは判断しづらい両者を分ける最も実用的な鑑別点である。

その他の原発性の原因として、作用の障害)や(水疱・強いを伴う)がある。

関連痛性耳痛:どこから放散するか

耳介・外耳道・鼓膜は三叉神経・顔面神経・・迷走神経・(C2〜C3)という複数の脳神経・の感覚枝が重複して分布する。そのため、これらの神経が支配する別の部位の痛みが、耳の痛みとして知覚されることがある()。

放散元 関与する神経
歯・ 三叉神経
咽頭・扁桃(など)
喉頭・ 迷走神経
(C2〜C3)

⭐ 耳の診察所見が正常なのに強い持続性のを訴える成人、特に喫煙・飲酒歴のある成人では、によるを鑑別に入れる。耳の異常がないことは、の原因が良性であることを意味しない。

見逃してはいけない耳痛

⚠️ 高齢者・糖尿病患者の治療抵抗性の)を疑う。 が軟骨・骨を越えて・頭蓋底へ進展した骨髄炎で、緑膿菌が代表的な原因菌である。治療に反応しない強い、持続する膿性、外耳道床のなどのを認めたら、単純なとして局所治療のみで経過を見てはならない。

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='otalgia'>耳痛</span>"] --> B{"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Otoscopy'>耳鏡検査</span>で異常があるか"}
    B -->|"あり"| C{"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='tragus'>耳珠</span>圧痛・牽引痛は陽性か"}
    C -->|"陽性"| D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='otitis externa'>外耳炎</span>"]
    C -->|"陰性"| E["中耳炎"]
    B -->|"なし・正常"| F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='referred pain'>関連痛</span>を疑う<br>歯・咽頭・喉頭・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='cervical vertebra'>頸椎</span>を評価"]
    D --> G{"高齢・糖尿病で治療抵抗性か"}
    G -->|"はい"| H["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='malignant otitis externa'>悪性外耳道炎</span>を評価"]

まとめ

  • はまず原発性(外耳・中耳由来)か性(歯・咽頭・頸部からの放散)かを見極める。
  • 圧痛・痛はで陽性、中耳炎で陰性という違いが鑑別に使える。
  • 耳が正常に見えるのに強いがあるときは、放散元(歯・咽頭・喉頭・、成人では)を探す。
  • 高齢者・糖尿病患者の治療抵抗性を疑い、局所治療のみで経過を見ない。