組織病理学

組織病理学 · H2-062A

糖尿病性腎症の病理診断

Nephropathic diabetes

描出疾患
ネフローゼ症候群
疾患
軽鎖沈着症糖尿病性腎症

🧠 全体像:のでは、肥厚、びまん性・結節性、輸入・、を組み合わせる。だけに依存しない。

組織所見

部位 所見
糸球体 、びまん性
結節 Kimmelstiel-Wilson型結節性硬化
血管 輸入・、動脈硬化
尿細管間質 萎縮、線維化、慢性炎症
flowchart TD
    A["糖尿病の臨床背景"] --> B["糸球体・血管・間質を評価"]
    B --> C["糖尿病性病変の分布を確認"]
    C --> D["他の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='nodular glomerular lesions'>結節性糸球体病変</span>を除外"]
    D --> E["臨床・免疫・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='ultrastructure'>超微形態</span>と統合"]

💡 糸球体病変にはクラス分類がある。 の糸球体病変は2010年のRenal Pathology Society(RPS)分類で4段階に階層化され、間質病変と血管病変は別に採点する。クラスI=肥厚のみ、クラスII=(軽度IIa/高度IIb、結節性硬化も50%超のも無い)、クラスIII=少なくとも1個の糸球体にKimmelstiel-Wilson型結節、クラスIV=が50%超。この分類の観察者間一致は良好である(級内相関係数0.84)1。「結節があるか」だけでなく「どの段階か」を報告するための枠組みである。

結節性病変の鑑別

疾患 鑑別点
、沈着分布
単クローン性軽鎖、粉状沈着
、係蹄二重化
特発性 糖尿病を欠き、喫煙・高血圧などを背景にしうる。生検5,073例中23例(0.45%)の検討では高血圧95.7%・喫煙91.3%を伴った2

糖尿病患者にも別の腎疾患が併存しうる。急速な腎機能低下、、短い糖尿病歴など非典型所見では腎生検による再評価を考える。

病態と治療の詳細はで確認する。

まとめ

  • 結節、基底膜、細動脈、間質を一つの病変として読む。
  • は糖尿病を支持するが完全に特異的ではない2。
  • 非典型経過では他の腎疾患を検索する。

出典

  1. 1.Pathologic classification of diabetic nephropathy(Journal of the American Society of Nephrology・2010)Renal Pathology Societyの合意分類は1型・2型糖尿病を通じた糖尿病性腎症の糸球体病変を4段階に階層化し、間質病変・血管病変は別に採点する。クラスI=糸球体基底膜肥厚のみ、クラスII=メサンギウム拡大(軽度IIa/高度IIb、ただし結節性硬化も50%超の全節性硬化も無い)、クラスIII=少なくとも1個の糸球体にKimmelstiel-Wilson型の結節性メサンギウム基質増加、クラスIV=全節性糸球体硬化が50%超で糖尿病性腎症に帰せられるもの。4段階の観察者間一致は良好であった(級内相関係数0.84)。閲覧 2026-08-24
  2. 2.Idiopathic nodular glomerulosclerosis is a distinct clinicopathologic entity linked to hypertension and smoking(Human Pathology・2002)糖尿病を除外した特発性結節性糸球体硬化は自己腎生検5,073例中23例(0.45%)で、平均68.2歳の男性に多く、高血圧95.7%(平均罹病15.1年)、喫煙91.3%(平均52.9 pack-year)、高コレステロール血症90%を伴った。全例でびまん性・結節性メサンギウム硬化、糸球体基底膜肥厚、動脈硬化・細動脈硬化を示し、結節性糸球体硬化は糖尿病に特異的な所見ではない。閲覧 2026-08-24