Histopathology

Histopathology · H2-074A

胎児性癌

Embryonal carcinoma

描出疾患
精巣腫瘍

🧠 全体像は、原始的な上皮様細胞が・腺に増殖するである。純粋型だけでなく混合型の一成分として現れることが多く、他成分の有無を丁寧に検索する。

臨床的位置づけ

  • 若年成人に多く、より若い年齢層にみられる傾向がある。
  • を背景に発生する思春期後型である。
  • 浸潤・を起こしやすく、Iでもリンパリスクを評価する。
  • 年齢だけで診断できず、「高齢者の腫瘍」とするのは誤りである。

肉眼像と組織像

項目 典型像
肉眼 境界不明瞭で軟らかい灰白色〜淡褐色腫瘤
背景 出血・壊死を伴いやすい
細胞 大型、、明瞭な核小体、好塩基性〜両染性細胞質
配列 、胞、腺
進展 、精巣上体、精索、脈管などへの浸潤を評価
flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='germ cell neoplasia in situ (GCNIS)'>胚細胞腫瘍性上皮内病変</span>"] --> B["原始上皮様細胞の増殖"]
    B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='solid'>充実性</span>配列"]
    B --> D["腺<span class='jp-term jp-term-diagram' title='tubular'>管状</span>配列"]
    B --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='papillary'>乳頭状</span>配列"]
    C --> F["出血・壊死・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='lymphovascular invasion'>脈管侵襲</span>"]
    D --> F
    E --> F
    F --> G["早期転移リスク"]

免疫表現型と鑑別

腫瘍 形態・免疫の手掛かり
OCT3/4、SALL4、CD30、サイト陽性。SOX2も支持
均一な明調細胞、、リンパ球。SOX17・KITが支持
網状・状構築、。AFP・glypican-3が支持
、強い出血、hCG産生

の細胞が実際に存在する場合、それらをの通常成分とは呼ばず、混合型として各成分を記載する。

との形態比較ととしての基本治療はも参照する。

腫瘍マーカー

  • AFPはを含むで上昇しうるが、純粋の全例で上昇するわけではない。
  • β-hCGはを伴う場合などに上昇しうる。
  • LDHはを反映する補助指標である。
  • マーカー正常でも腫瘍は除外できない。摘除前後の推移と画像病期を統合する。

診断と治療

flowchart TD
    A["精巣内腫瘤"] --> B["超音波・AFP・β-hCG・LDH"]
    B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='groin'>鼠径部</span>アプローチの<span class='jp-term jp-term-diagram' title='radical inguinal orchiectomy'>高位精巣摘除術</span>"]
    C --> D["組織型・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='lymphovascular invasion'>脈管侵襲</span>・pT分類"]
    D --> E["術後マーカー・胸腹骨盤画像"]
    E --> F{"病期と再発リスク"}
    F -->|"I期"| G["経過観察またはリスク適応<span class='jp-term jp-term-diagram' title='adjuvant therapy'>補助療法</span>"]
    F -->|"転移性"| H["国際胚細胞癌共同分類に沿うシスプラチン併用療法"]
    H --> I["残存腫瘤を再評価し必要時切除"]

経陰嚢生検は播種と改変の懸念があるため行わない。I期ではが再発に重要だが、経過観察か補助シスプラチン(BEP)療法かは追跡可能性と本人の価値観を含めて決める。詳細はを参照する。

まとめ

  • は原始上皮様細胞からなるである。
  • ・腺配列と出血・壊死が典型である。
  • 成分を認めたら混合型として扱う。
  • 診断後は、術後マーカー、画像病期、を統合して治療する。