Internal Medicine

Internal Medicine · H-16

血小板増多症

Thrombocytosis

前提:病態
本態性血小板血症
前提:正常
造血。血液の組成。
疾患
肢端紅痛症
検査値
血小板増多症

🧠 全体像は一般に血小板 > 450 × 10^9/Lで、感染・炎症・鉄欠乏などによると、によるクローン性増多に分ける。反応性では原因治療が基本で、だけを理由にアスピリンを投与しない。では血栓だけでなく、極端な増多に伴う後天性と出血にも注意する。

原因

分類 主な原因
反応性 急性感染、慢性炎症、鉄欠乏、出血、溶血、手術、外傷、悪性腫瘍
クローン性 ET、、MDS/MPN
偽性 、微生物、などを機器が血小板と誤認

診断アプローチ

flowchart TD
    A["血小板 > 450 × 10^9/L"] --> B["CBC再検と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='peripheral smear'>末梢血塗抹</span>"]
    B --> C["一過性または反応性原因あり"]
    B --> D["持続性・原因不明"]
    C --> E["感染・炎症・鉄欠乏・がん・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='splenectomy'>脾摘</span>を評価"]
    E --> F["原因治療後に再検"]
    D --> G["JAK2 V617F"]
    G --> H["陰性なら<span class='jp-term jp-term-diagram' title='calreticulin gene'>CALR</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='MPL gene'>MPL</span>など"]
    H --> I["BCR::ABL1と他MPNを除外"]
    I --> J["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bone marrow biopsy'>骨髄生検</span>と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='clinical signs'>臨床所見</span>を統合"]
    J --> K["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='essential thrombocythemia, ET'>本態性血小板血症</span>を診断"]

初期評価

  • 過去のCBCで持続性を確認する
  • 塗抹で真のを確認する
  • ・TSATで鉄欠乏を評価する
  • CRPなどで炎症、病歴・診察で感染・悪性腫瘍を評価する
  • 、白血球増加、脾腫、、血栓歴を確認する
  • 持続性で説明不能ならJAK2/CALR/MPLBCR::ABL1、骨髄を検討する

反応性とETの比較

項目
経過 原因とともに変動 持続性
原因 感染、炎症、鉄欠乏など 造血幹細胞クローン
塗抹 多くは形態正常 大型・、形態不同
遺伝子 MPNなし JAK2CALRMPLのいずれかが多い
脾腫 原因による あり得る
血栓・ 原因疾患による 動静脈血栓、など

本態性血小板血症

ETの診断は持続性を示す骨髄、他のの除外、またはクローン性の証明を組み合わせる。だけで診断しない。

症状・合併症

血栓リスク

実用的な層別化では、血栓既往、年齢> 60歳JAK2変異を重視する。心血管リスク、白血球増加、出血歴、妊娠希望もへ加える。

リスク 概要
非常に低い 60歳以下、血栓歴なし、JAK2野生型
低い 60歳以下、血栓歴なし、JAK2変異あり
中間 60歳超、血栓歴なし、JAK2野生型
高い 血栓歴あり、または60歳超かつJAK2変異あり

治療

反応性血小板増多

感染、炎症、鉄欠乏、悪性腫瘍など原因を治療する。血小板が1,000 × 10^9/Lを超えても、反応性という理由だけでアスピリンやを開始しない。血栓があれば通常のを行い、別のリスクを評価する。

ET

治療 適応・注意
・JAK2変異を踏まえ選択。出血・なら避ける
高リスク患者の代表的第一選択細胞減少薬
α 若年、妊娠希望などで有用。妊娠中も専門管理で選択される
アナグレリド 他薬不耐・抵抗例の代替。心血管副作用などに注意
生命危機の血栓・出血で迅速低下が必要な例に一時的使用

極端な血小板増多と出血

血小板が概ね> 1,000 × 10^9/Lでは、VWFが消費されてを生じ、血小板が多いのに出血することがある。・活性と出血歴を評価し、異常があればアスピリンを避け、を検討する。数値は閾値ではなく、症状と検査で判断する。

妊娠

ET妊娠は流産、胎盤機能不全、母体血栓のリスクがある。、LMWH、の適応を、既往・変異・出血リスクに基づき産科と血液科で計画する。VKA、DOAC、を自己判断で継続しない。

まとめ

  • はまず再検し、反応性原因を検索する。
  • 持続性で原因不明ならMPN変異、BCR::ABL1、骨髄を評価する。
  • ETのは血栓既往、年齢、JAK2変異を中心に層別化する。
  • へ、だけを理由にアスピリンを投与しない。
  • 極端なでは後天性による出血を確認してから療法を決める。