Pathology

Pathology · C/6

真性多血症/本態性血小板血症

Polycythemia vera, essential thrombocythemia

タグ
High-yield / ポイント
応用トピック
血小板増多症フィラデルフィア染色体陰性骨髄増殖性腫瘍骨髄増殖性疾患
疾患
肢端紅痛症真性多血症・本態性血小板血症・原発性骨髄線維症
症状
出血傾向

🧠 全体像はどちらもJAK2経路が駆動するだが、侵される系統の数(PVは3系統、ETはのみ)と患者像(PVは中高年、ETは若年女性)で明確に区別できる。

真性多血症(PV)

定義と要点

PVは、過剰な3系統 — を特徴とするMPNだが、症状の多くは赤血球量の増加が駆動する。

  • 低EPO値(非依存性のクローン)
  • JAK2変異が駆動
  • 典型的には中高年の疾患

形態

  • 過形成骨髄(3系統:3系すべてが増殖)
  • 肝脾腫 →
  • +血管うっ滞 → 血栓と梗塞(心、脾、腎)

臨床像

  • >60% >600万/µL
  • >400,000/µL
  • 機能的に不活性な血小板 →
  • 掻痒(腫瘍性由来のヒスタミン)、ヒスタミン過剰 → 消化性潰瘍
  • 生存 約10年
  • 10〜15年後にを来しうる

本態性血小板血症(ET)

定義

ETはのみ(単一系統・uni-linear)が関与するMPN。

主な特徴

  • 骨髄でのの増殖
  • 骨髄はそれ以外は
  • (>450 × 10⁹/L)
  • 若年女性(約30歳)の疾患
  • JAK2または変異が駆動

臨床像

  • 長い無症状期間、しばしば偶発的に発見
  • 血栓の高リスク
  • :手足のズキズキ・灼熱感(血小板が小細動脈を閉塞)
  • への転化は稀
  • 生存 10〜15年

治療

💡 ポイント: PV = 3系統MPN+低EPOJAK2・血栓+掻痒。ET = のみ+JAK2/。いずれもJAK2経路が駆動。ではなく血小板を選択的に除去する処置である点に注意。

まとめ

  • PVはの3系統が増殖するMPNで、低EPO値とJAK2変異が駆動し、による血栓・梗塞リスクと掻痒を特徴とする。
  • ETはのみが増殖する単一系統のMPNで、JAK2または変異が駆動し、若年女性に多く、を来す。
  • いずれもへ転化しうるが、頻度はPVで高い(10〜15年で転化しうる一方、ETでは稀)。
  • は生命を脅かす血栓・出血や緊急手術前などにを急速に減らす処置で、効果は一過性のためなどの細胞減量薬を併用する。