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Pathology · C/5

慢性骨髄性白血病(CML)/慢性骨髄線維症

CML and chronic myelofibrosis

タグ
High-yield / ポイント
応用トピック
フィラデルフィア染色体陰性骨髄増殖性腫瘍慢性骨髄性白血病骨髄増殖性疾患
疾患
慢性骨髄性白血病
症状
髄外造血脾腫

🧠 全体像:MPNは共通して活性化チロシンキナーゼシグナルが駆動するクローン性幹細胞疾患だが、CMLはBCR-ABL融合遺伝子という単一の分子標的を持つのに対し、PMFはが放出するPDGF/TGF-βが二次的に骨髄を線維化させる点が対照的。

慢性骨髄増殖性腫瘍— 概要

MPNは、骨髄での血球の過剰産生を特徴とするクローン性の幹細胞疾患。

共通するテーマ:

  • しばしば長い経過の慢性期をもつ
  • 以下へ進行しうる:
    • AML様への転化)
  • → 肝脾腫(±軽度リンパ節腫脹)
  • 多くはに活性化したチロシンキナーゼシグナルが駆動

主要な古典的MPN(ノート記載):CML、ET、PMF、PV

慢性骨髄性白血病

定義

CMLは、成熟顆粒球とその前駆細胞の増殖を伴うクローン性の骨髄幹細胞疾患。

疫学

  • 典型的には中年(25〜60歳)、ピーク約35〜45歳。

発生機序(ポイント)

  • t(9;22)転座によるBCR–ABL融合遺伝子
  • BCR–ABLをもつ22番染色体が
  • BCR–ABLタンパクは異常な型チロシンキナーゼ様シグナル → 制御不能な増殖。

は複数系統に存在しうるが、臨床的には顆粒球前駆細胞が優位。)

flowchart TD
    A["t(9;22)転座<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='Philadelphia chromosome'>フィラデルフィア染色体</span>"] --> B["BCR–ABL融合遺伝子"]
    B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='constitutive activity'>構成的活性</span>型チロシンキナーゼ"]
    C --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='growth factor'>増殖因子</span>様シグナル"]
    D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='granulocytic'>顆粒球系</span>の制御不能な増殖"]

形態・検査

  • 著明な(しばしば>100,000/µL
  • 好中球+骨髄球/後骨髄球が優位(「」)
  • 少数の芽球
  • 過形成骨髄、を伴うことも
  • による脾腫

臨床像

  • 発症、、脱力、体重減少
  • 著明な脾腫による腹部不快感
  • に類似しうるが、・BCR–ABLで鑑別

病期

  1. 慢性期: 数年続きうる、典型的なCML像
  2. 移行期():
    • 貧血・血小板減少の悪化
    • 血液・骨髄中の芽球10〜20%
  3. 芽球期():
    • 骨髄中の芽球 >20% → AML様の像
    • 重度の貧血、感染、出血

治療(原則)

    • がキナーゼ部位に結合し活性を遮断
    • 変異で耐性が生じうる、は多くのに対して活性を保つ
  • その他:化学療法、

原発性骨髄線維症

定義

PMFはを特徴とし、骨髄の線維化は二次的(サイトカインへの反応性)。

疫学・遺伝

  • 高齢者(60歳超)
  • しばしばJAK2経路の変異に関連(記載どおり)

二相性の経過

細胞期

  • 異型+顆粒球を伴う過形成骨髄
  • 血小板・顆粒球の増加
  • まだ線維化なし

  • 腫瘍性PDGFとTGF-βを放出
  • 線維芽細胞を刺激 →
  • → 肝脾腫
  • 末梢血:+未熟細胞)

臨床

  • 早期:非特異的症状、CMLに類似しうる
  • 後期:血球減少による合併症
  • → 血栓と出血
  • 感染への感受性
  • 生存 約4〜5年

💡 ポイント: CML = BCR–ABL(t(9;22)、フィラデルフィア)チロシンキナーゼ、慢性期 → (芽球10〜20%)→ (>20%)。PMF:のPDGF/TGF-β → 線維化 → +著明な脾腫。

まとめ

  • MPNはクローン性幹細胞疾患で、慢性期を経てへ進行しうる。多くはチロシンキナーゼシグナルのが駆動する。
  • CMLはt(9;22)によるBCR-ABL融合遺伝子()がチロシンキナーゼ活性を生み、の制御不能な増殖を来す。
  • CMLは慢性期→移行期(芽球10〜20%)→芽球期(芽球>20%、AML様)の順に進行する。
  • CMLの治療はなどのが中心で、にはが有効なことがある。
  • PMFはが一次病変で、由来のPDGF/TGF-βによる二次的反応。
  • PMFは細胞期(過形成骨髄)から+著明な脾腫)へ進行し、生存は約4〜5年。