Internal Medicine

Internal Medicine · L-60

骨髄増殖性疾患

Myeloproliferative Diseases

前提:病態
慢性骨髄性白血病・慢性骨髄線維症真性多血症・本態性血小板血症
薬剤
ルキソリチニブ
疾患
肢端紅痛症真性多血症・本態性血小板血症・原発性骨髄線維症白血病慢性骨髄性白血病
検査値
血小板増多症

🧠 全体像は成熟系細胞がクローン性に増えるで、CMLとPhiladelphia染色体陰性のPV・ET・PMFが中心である。AMLとMDSは別分類であり、末梢血増多だけで同一群にまとめない。

分類とドライバー変異

疾患 主な増加・所見 代表的分子異常
CML 好中球系+、脾腫 BCR::ABL1(Philadelphia染色体)
(PV) 赤血球量増加、しばしば白血球・血小板も増加 JAK2
(ET) 持続性 JAK2CALRMPL
、進行性血球減少 JAK2CALRMPLなど

二次性赤血球増多(低酸素、EPO産生、テストステロン)、(感染、鉄欠乏、炎症、)、を除外する。

診断アプローチ

flowchart TD
    A["持続する血球増多/脾腫"] --> B["CBC+塗抹、鉄、炎症、酸素化、EPOなど"]
    B --> C{"顆粒球増多+<span class='jp-term jp-term-diagram' title='basophil'>好塩基球</span>"}
    C -->|"はい"| D["BCR::ABL1検査→CML"]
    C -->|"いいえ"| E{"赤血球/血小板優位"}
    E --> F["JAK2→陰性なら<span class='jp-term jp-term-diagram' title='calreticulin gene'>CALR</span>/<span class='jp-term jp-term-diagram' title='MPL gene'>MPL</span>など"]
    F --> G["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bone marrow biopsy'>骨髄生検</span>+WHO/ICC形態"]
    G --> H["PV/ET/pre-PMF/PMFを分類"]
    H --> I["血栓・出血・進展リスクで治療"]

PVではそう痒(入浴後)、、頭痛・視覚症状、異所性血栓、脾腫が手掛かり。ETは血栓と出血の両方、PMFは貧血、体重減少・を来す。極端なでは後天性von Willebrand症候群による出血を評価する。

治療の要点

PV

<45%を維持し、禁忌がなければを用いる。年齢、血栓歴、症状・血球制御で腫瘍細胞減量を決め、またはペグを中心に選ぶ。は抵抗・不耐例などに用いる。

ET

年齢、血栓歴、JAK2、心血管リスクでを層別化する。アスピリンは状・リスクに用いるが、極端な+後天性では出血を悪化させ得る。高リスクはまたはなど腫瘍細胞減量を行う。

PMF

症状と予後スコア、分子・でリスクを評価する。JAK阻害薬は脾腫・全身症状を改善し、貧血には原因と輸血依存度に応じ治療する。HCTが唯一の根治療法で、適格な中〜高リスク例で検討する。

CML

診断時に骨髄形態・染色体とBCR::ABL1 転写産物型を確認し、を開始する。薬剤は併存症・毒性・妊娠希望・で選び、を3、6、12か月などでする。マイルストーン未達では、相互作用、変異を評価してTKIを変更する。芽球期はTKI+型治療でを目指し、HCTへつなぐ。

AML・MDSとの区別

AMLは芽球増殖による急速なで、感染・出血、、腫瘍崩壊、DICを来す別疾患である。特に疑いはDICを伴う救急で、遺伝学的確定を待たずを開始する。

AMLでは貧血、血小板減少、機能的好中球減少に加え、頭痛・・呼吸困難を伴う、紫〜灰青色結節を呈する白血病皮膚浸潤、肝脾腫・CNS浸潤が手掛かりとなる。これらは「成熟血球が増える」慢性期MPNとは異なり、同日中の、凝固、腫瘍崩壊検査、血液科連絡を要する。

MDSは・異形成による血球減少を主体とし、骨髄が過形成でも末梢血は減少する。MPNからAMLへ進展すること、MDS/MPN 重複があるため、骨髄形態・・分子検査で分類する。

末梢血・骨髄の軸 代表的臨床像
慢性期MPN 1系統以上の成熟細胞増加 血栓・出血、、脾腫、全身症状
AML 芽球増加+正常 急速な感染・出血・貧血、、DIC
MDS 末梢血球減少+骨髄異形成/ 貧血、感染、点状出血・紫斑、AML進展リスク

まとめ

  • 古典的MPNはCML、PV、ET、PMFで、AML・MDSは別分類である。
  • CMLはBCR::ABL1、PV・ET・PMFはJAK2/CALR/MPLと骨髄形態で診断する。
  • PV・ETは、PMFは症状・移植リスク、CMLはTKIと分子モニタリングを治療軸とする。