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Lab values · Published

血小板増多症

Thrombocytosis

別名
血小板増多血小板増加
臓器系
血液
科目
Internal Medicine
トピック
内科学 H-16:血小板増多症内科学 H-02:鉄欠乏性貧血内科学 L-60:骨髄増殖性疾患
関連疾患
巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)真性多血症・本態性血小板血症・原発性骨髄線維症鉄欠乏性貧血
影響する薬剤
遺伝子組換えADAMTS13製剤

🧠 全体像が持続的に高い状態で、最初の分岐は「感染・炎症・鉄欠乏などへの反応性」か「によるクローン性」かである。数値だけからと決めず、血栓と出血のを先に評価し、経過・血算・塗抹・鉄・炎症反応から原因へ進む。

定義と親ノートとの分担

一般に ≥450 × 10^9/Lとする。検体、法、など血小板測定の共通事項は親ノートで扱い、本ノートは高値を認めた後の反応性・クローン性の鑑別とに集中する。

程度・経過 解釈の出発点
一過性の軽度上昇 感染、炎症、手術、出血後などのを確認
反復して450 × 10^9/L以上 鉄欠乏・慢性炎症・悪性腫瘍・を検索
1,000 × 10^9/L前後以上 クローン性を疑うが反応性でも到達し得る。出血と血栓を同時評価
持続性+脾腫・他血球異常 を優先して評価

単回の高さより、過去値からの持続性と原因治療後の正常化が重要である。そのものはを表さない。

原因を機序で分ける

分類 代表的な原因 手掛かり
炎症・感染 急性感染、自己免疫性炎症、 発熱、との並行
鉄欠乏・出血 からの回復 ・TSAT低下、
組織障害・回復 手術、外傷、溶血、血小板減少後の 明確な発症時点、改善とともに低下
既往、ハウエル・ジョリー小体
腫瘍随伴 、血液腫瘍 体重減少、説明困難な炎症
クローン性 、CML 持続性、脾腫、JAK2//またはBCR::ABL1

では、サイトカインを介した上昇や鉄欠乏に伴う造血刺激が中心で、原因が改善すれば低下する。クローン性では造血幹細胞の変異によりが自律化する。

緊急度を先に判断する

⚠️ 急性の・胸痛・呼吸困難・、激しい頭痛・視覚症状などは血栓症を、消化管出血・粘膜出血・症状は出血を疑う。原因検索より先に救急評価と病変部位の診断を進める。

極端なではが失われ、後天性による出血が起こり得る。高値だから自動的にを投与する、という判断は危険である。

状況 数だけでは分からないこと 次の行動
反応性が明らか、無症候 は基礎疾患に依存 原因治療と推移確認
・血栓歴 クローン性と個別 血液内科へ
極端な高値+出血 後天性の可能性 VWF活性・抗原、を評価
生命を脅かす血栓・出血 緊急の血小板低下が必要な場合 専門医下で細胞減量、必要時

鑑別の進め方

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='platelet count'>血小板数</span> 450 × 10^9/L以上を確認"] --> B["血栓・出血・神経症状を先に評価"]
    B --> C["過去値、再検、血算、<span class='jp-term jp-term-diagram' title='peripheral smear'>末梢血塗抹</span>"]
    C --> D["感染・炎症・鉄欠乏・出血・手術・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='splenectomy'>脾摘</span>を検索"]
    D --> E{"反応性の原因があり、改善とともに低下するか"}
    E -->|"はい"| F["原因治療と経時確認"]
    E -->|"いいえ/持続"| G["JAK2 V617Fを検査"]
    G --> H["陰性なら<span class='jp-term jp-term-diagram' title='calreticulin gene'>CALR</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='MPL gene'>MPL</span>、CML疑いならBCR::ABL1"]
    H --> I["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bone marrow biopsy'>骨髄生検</span>と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='clinical signs'>臨床所見</span>を統合してMPNを分類"]

塗抹では巨大・異型血小板、を確認する。ならを伴う顆粒球増加ならCMLも考える。

クローン性を疑うとき

の診断は、持続する、特徴的な、他のの除外、JAK2CALRMPLなどのクローン性所見を統合する。遺伝子変異だけ、またはだけでは確定しない。

は年齢、血栓症既往、JAK2変異、心血管リスクなどで層別化する。細胞減量やアスピリンの適応はこのリスクと出血リスクから決め、正常値への機械的な補正をにしない。

経時変化とモニタリング

反応性では感染・炎症の改善、鉄補充、術後回復との推移を対応させる。原因が解消しても数週以上高値が続く、する、脾腫や他血球異常が加わる場合はクローン性評価へ戻る。

クローン性疾患ではだけでなく、白血球・、血栓・出血、脾腫、全身症状、治療毒性を追う。

まとめ

  • ≥450 × 10^9/Lが目安で、単回値より持続性と臨床像を見る。
  • 反応性の主因は感染・炎症・鉄欠乏・組織障害・である。
  • 原因不明の持続例ではと骨髄形態を組み合わせ、を評価する。
  • 極端な高値では血栓だけでなくによる出血にも注意する。
  • 治療は数値ではなく、原因、、出血リスク、緊急症状から決める。