Internal Medicine

Internal Medicine · L-24

高血糖緊急症の管理

Emergency management of hyperglycemia

前提:病態
代謝性酸塩基平衡障害:代謝性アシドーシスとアルカローシス
前提:正常
脂肪酸の酸化;ケトン体体液量と細胞外液浸透圧の調節
疾患
糖尿病性ケトアシドーシス・高血糖高浸透圧症候群
検査値
転位性低Na血症有効浸透圧βヒドロキシ酪酸

🧠 全体像:高血糖患者では最初にを除外する。治療は輸液、K評価・補充、インスリン、誘因治療を並行し、血糖値だけでなく、pH/HCO₃⁻、浸透圧、意識、循環を追跡する。

入院中高血糖

入院中血糖 >7.8 mmol/L は高血糖で、既知糖尿病、ストレス、感染、手術、栄養、ステロイドなどで起こる。持続して ≥10.0 mmol/L なら治療開始・強化を考え、多くの非重症患者では7.8〜10.0 mmol/Lを目標にする。単独ではなく基礎を含むレジメンを摂食状況に合わせる。

DKAとHHSの診断

項目 DKA HHS
血糖 糖尿病既往または ≥11.1 mmol/L ≥33.3 mmol/L
ケトン ≥3.0 mmol/L または2+以上 <3.0 mmol/L
酸塩基 pH <7.3 またはHCO₃⁻ <18 mmol/L pH ≥7.3、HCO₃⁻ ≥15 mmol/L
浸透圧 可変 >300 または総浸透圧 >320 mOsm/kg
臨床 悪心、腹痛、、脱水 高度脱水、意識・局在神経症状、痙攣

DKAとHHSは混合し得る。SGLT2阻害薬関連DKAでは血糖が著明でないことがあるため、正常近い血糖だけで除外しない。

初期評価

治療

flowchart TD
    A["DKA/HHSを認識"] --> B["輸液+K・腎心機能評価"]
    B --> C{"K <3.5 mmol/L?"}
    C -->|"はい"| D["K補充を先行しインスリン保留"]
    C -->|"いいえ"| E["静注インスリン開始"]
    D --> E
    E --> F["血糖・K・ケトン・pH・浸透圧を反復"]
    F --> G["血糖低下後はブドウ糖追加し<span class='jp-term jp-term-diagram' title='ketosis'>ケトーシス</span>解消まで継続"]
    G --> H["皮下基礎・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bolus (prandial) insulin'>追加インスリン</span>へ重複移行"]

輸液

心腎不全がなければ等張生食またはを初期に投与し、血圧、尿量、Na、浸透圧で速度・組成を調整する。高齢者、心不全、腎不全では少量と頻回再評価を用いる。HHSでは浸透圧を急速に下げない。

Kとインスリン

総Kは欠乏していても初期血清Kは正常〜高値になり得る。K <3.5 mmol/L なら補充を先行し、上昇までインスリンを待つ。通常DKAは持続静注 0.1 U/kg/時、純粋HHSはより低用量を用いる。血糖が約13.9 mmol/L未満へ低下したらブドウ糖を追加し、・アシドーシス解消までインスリンを続ける。

はルーチン投与せず、重度(概ねpH <7.0)で検討する。リンもルーチン補充せず、重度低値や心肺・筋症状があれば補う。

終了と再発予防

DKAは血糖だけでなく低下とpH/HCO₃⁻回復、HHSは浸透圧・意識・循環の回復で終了を判断する。静注終了前に皮下を1〜2時間以上重複し、原因、、ケトン測定、薬剤アクセス、ポンプ設定を修正する。

まとめ

  • DKAは高血糖・・アシドーシスの3要素、HHSは高度高血糖・・脱水で診断する。
  • 輸液、K、インスリンの順序と反復測定が治療の安全性を決める。
  • 血糖正常化だけで治療終了せず、/アシドーシスまたは浸透圧・意識の回復を確認する。