Internal Medicine

Internal Medicine · L-25

低血糖

Hypoglycemia

前提:正常
低血糖から保護する内分泌機構インスリン分泌とその調節
疾患
低血糖(非糖尿病性)
症状
錯乱発汗痙攣
検査値
プロインスリン低血糖免疫反応性インスリンβヒドロキシ酪酸

🧠 全体像:低血糖は糖尿病治療の最も重要な急性有害事象であり、意識障害・痙攣・外傷・不整脈を来す。症状があれば測定を待たず治療し、回復後は薬剤、食事、運動、飲酒、腎肝機能、を分析して再発を防ぐ。

分類

レベル 定義 意味
1 <3.9 mmol/Lかつ≥3.0 mmol/L 域。速やかに治療
2 <3.0 mmol/L 臨床的に重要な低血糖
3 他者の介助を要する重度認知・身体障害 血糖値を問わない重症低血糖

非糖尿病者の低血糖症評価では、症状、同時低血糖、糖補充による改善からなるを確認する。

症状

  • 自律神経症状:発汗、振戦、、不安、空腹、悪心、
  • 、行動変化、、眠気、、局在症状、痙攣、昏睡。
  • 反復例、長期糖尿病、睡眠中、β遮断薬使用では症状が乏しいことがある。

原因・リスク

  • インスリン、、グリニドの過量・タイミング不一致。
  • 食事欠食、嘔吐、運動増加、体重減少、飲酒、腎・肝機能低下。
  • 高齢、認知・、低血糖既往、厳しすぎる目標、食料不安。
  • 非糖尿病者:敗血症、肝・腎・心不全、副腎不全、下垂体疾患、栄養不良、、薬剤。

直ちに行う治療

flowchart TD
    A["低血糖を疑う"] --> B{"安全に嚥下できる?"}
    B -->|"はい"| C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='fast-acting'>速効性</span>糖質15〜20 g"]
    C --> D["15分後に再測定"]
    D --> E{"なお<3.9 mmol/L?"}
    E -->|"はい"| C
    E -->|"いいえ"| F["持続性炭水化物・原因調整"]
    B -->|"いいえ"| G["ブドウ糖静注またはグルカゴン"]
    G --> H["気道・反復血糖・再発監視"]

意識があり嚥下可能ならブドウ糖15〜20 gを摂取し15分後に再測定する。脂肪の多い菓子は吸収が遅い。・意識障害ではを投与し、がなければ鼻腔・皮下/筋注グルカゴンを用いる。回復後は長時間作用性インスリンやによる再発を数時間〜長時間監視し、後者ではを検討する。

原因評価と予防

糖尿病患者ではCGM記録、薬剤、食事、運動、アルコール、腎機能を確認し、高リスク薬を減量・変更する。インスリン使用者と家族へグルカゴンを処方し使用法を教える。重症・反復例では一時的に目標を緩和し、CGM/AID、教育、内分泌紹介を活用する。

非糖尿病者で自然発症時は、治療前に可能なら血糖、インスリン、スクリーニング、コルチゾールなどのを採る。ただし採血のため治療を遅らせない。

まとめ

  • レベル 1は<3.9、レベル 2は<3.0 mmol/L、レベル 3は他者介助を要する重症イベントである。
  • 嚥下可能なら15〜20 gブドウ糖と15分後再測定、不能ならブドウ糖静注/グルカゴンを用いる。
  • 回復後に高リスク薬、腎肝機能、食事・運動、を修正し再発を防ぐ。