Oncology

Oncology · II-15

子宮頸癌の疫学・病因・組織・病期・症状・診断

Epidemiology, etiology, histology, staging, symptoms and diagnosis of cervical cancer

前提:病態
パピローマウイルス(HPV)子宮頸部の病理RB遺伝子・p53遺伝子・APC遺伝子
疾患
子宮頸癌

🧠 全体像の中心病因は持続する高リスクである。ワクチンと検診で予防可能だが、異常出血を契機に発見される浸潤癌では、病理、局所進展、リンパ節・遠隔転移を評価してを決める。

HPVによる発癌

には16、18、31、33、45型などがある。多くの感染は自然消失するが、を経て浸潤癌へ進展しうる。

flowchart TD
    A["高リスクHPV<span class='jp-term jp-term-diagram' title='persistent infection'>持続感染</span>"] --> B["E6がp53分解を促進"]
    A --> C["E7がRbを不活化"]
    B --> D["apoptosis低下・DNA損傷蓄積"]
    C --> E["E2F遊離・S期遺伝子活性化"]
    D --> F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Genomic instability'>ゲノム不安定性</span>"]
    E --> F
    F --> G["上皮内病変から浸潤癌"]

HPVワクチンは感染とを減らすが、接種後も地域の推奨に従い検診を受ける。

前癌病変と組織型

用語 意味
LSIL / CIN1 下1/3程度の異型。が多い
L / CIN2–3 。持続・進展リスクが高く、年齢・妊娠希望を含め管理
扁平上皮癌 浸潤癌の最多組織型
腺癌 頻度が増え、頸管内に発生し検診で見つけにくい場合がある

病期

FIGO 2018は臨床診察に画像・病理情報を取り入れ、節転移をIIIC1、転移をIIIC2として扱う。概略は、I期が頸部限局、II期が骨盤壁・腟下1/3に達しない頸部外進展、III期が骨盤壁・腟下1/3・水腎症またはリンパ節転移、IVAが膀胱/直腸粘膜浸潤、IVBが遠隔転移である。

⚠️ 旧FIGO表の「リンパ節を含まない」という記載は現在は誤りである。

症状

  • 性交後出血、
  • 水様・血性
  • 進行例:大量出血、、水腎症、下肢浮腫、、体重減少、貧血

診断

で病変と浸潤を評価し、または断する。細胞診は検診であり、明らかな癌の確定診断を代替しない。

骨盤MRIは腫瘍径、頸部間質、、腟・隣接臓器浸潤に優れる。CTまたはでリンパ節・遠隔転移を評価し、や直腸鏡は浸潤が疑われる場合に用いる。

まとめ

  • 持続性高リスクがE6/p53、E7/Rbを介して発癌を進める。
  • Lは重要なで、浸潤癌は扁平上皮癌が最多である。
  • 現行FIGOは画像・病理とリンパ節転移を含み、MRIとPET/CTが治療計画に重要である。