Pathology

Pathology · B/01

腫瘍(新生物)の一般的特徴(良性・悪性)

General characteristics of neoplasms (benign, malignant tumors)

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応用トピック
外科的腫瘍学 I:診断の基本原則外科腫瘍学の原則:TNM病期・周術期治療・多職種診療

🧠 全体像:腫瘍の良悪性は一言で「モノクローナルな増殖が周囲とどう関係するか」で決まる——良性は性に留まり転移しないのに対し、悪性は浸潤し転移する。転移の有無こそが両者を隔てる最も信頼できる

定義

腫瘍 は、増殖が制御されず、不可逆的で、モノクローナル(1つの母細胞由来)な組織の異常な塊。2つの成分からなる:

  • 実質 — 形質転換した腫瘍細胞。生物学的挙動を決定する。
  • 間質 — 非腫瘍性の支持組織(結合組織、血管、炎症細胞)。増殖に不可欠。

癌の特徴

  1. — 自らリガンド+受容体を作る。
  2. 増殖への不応性。
  3. アポトーシスへの抵抗性。
  4. 無限の複製 — G0に入らない。
  5. 分化の喪失。
  6. 血管新生(VEGF)。
  7. 組織浸潤。
  8. 転移。
  9. 代謝の再プログラミング(好気性 → 嫌気性、)。

命名法

  • Tumor = 腫れ、cancer = 悪性腫瘍、carcinoma( = 上皮性悪性、肉腫悪性。
  • 良性腫瘍は起源細胞に接尾辞「-oma」を付ける。

良性・悪性・中間

良性 悪性
分化 あり なし・多様 あり なし・多様
なし あり・多様 多様 あり
増殖速度 遅い 速い 遅い 遅い
浸潤 浸潤性 限局、基底膜保持
転移 なし あり なし なし

= 分化の欠如、悪性の最も信頼できる特徴。

💡 ポイント: 腫瘍 = 制御されないモノクローナルな増殖(実質+間質)。Carcinoma = 上皮性悪性、肉腫、良性 =「-oma」。転移が悪性の最も信頼できる徴候。、耳下腺(基底膜保持)。

まとめ

  • 腫瘍は制御されない・不可逆的・モノクローナルな増殖で、実質(腫瘍細胞)と間質(支持組織)からなる。
  • 癌の特徴には、増殖抑制への不応性、アポトーシス抵抗性、無限複製、血管新生、浸潤、転移、、代謝の再プログラミングがある。
  • 上皮性悪性はcarcinoma()、悪性は肉腫、良性は起源細胞に「-oma」を付ける。
  • 転移の有無が良性・悪性を隔てる最も信頼できる特徴。
  • 、耳下腺の)と(卵巣のなど)は中間的な挙動を示す。