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Pediatrics · 29

嚢胞性線維症

Cystic fibrosis

前提:正常
CFTR Cl⁻チャネル常染色体劣性遺伝(AR II)
症状
喀血

🧠 全体像嚢胞性線維症は、CFTR機能障害によって気道・膵胆道系などの分泌液が粘稠化する遺伝疾患である。後もでCFTR機能障害を確認し、呼吸管理、栄養・補充、感染対策、遺伝子型に適合するを多職種で組み合わせる。

病態

CFTR遺伝子は7番染色体にあり、上皮のクロール・輸送を担う。機能低下により気道では水分の少ない粘稠な分泌物、膵・胆道では導管閉塞、ではNaCl再が生じる。

flowchart TD
    A["CFTR遺伝子の両アレル<span class='jp-term jp-term-diagram' title='pathogenic variant'>病的バリアント</span>"] --> B["上皮のCl⁻・HCO₃⁻輸送障害"]
    B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='airway surface liquid'>気道表面液</span>低下・粘液粘稠化"]
    C --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='mucociliary clearance'>粘液線毛クリアランス</span>低下"]
    D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='recurrent infection'>反復感染</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='neutrophilic inflammation'>好中球性炎症</span>"]
    E --> F["気管支拡張・呼吸不全"]
    B --> G["膵管・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bile-duct obstruction'>胆管閉塞</span>"]
    G --> H["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='pancreatic insufficiency'>膵外分泌不全</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='fat malabsorption'>脂肪吸収不良</span>"]
    B --> I["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='sweat duct'>汗管</span>でNaCl再吸収低下"]
    I --> J["高Cl⁻汗・塩分喪失"]

臨床像

系統 主な所見
呼吸器 慢性咳嗽、反復性気道感染、、気管支拡張、喀血、気胸、、低酸素血症、
消化器・栄養 、腹部膨満、体重増加不良A・D・E・K欠乏、
肝胆道 新生児、胆石、、胆汁性肝障害・門脈圧亢進
電解質 高温・発熱・運動時の塩分喪失、低Na/Cl血症、
生殖器 男性の、女性の妊孕性低下

診断

新生児スクリーニングと確定

新生児血液でを測定し、地域プログラムにより再IRTまたはCFTR遺伝学的検査へ進む。陽性は確定診断ではない。

  • によるが標準検査。
  • 汗中Cl⁻ 60 mmol/L以上はCFに合致、30 mmol/L未満はCFらしくなく、30〜59 mmol/Lは中間域として再検・拡張遺伝子解析・専門施設でのCFTRを検討する。
  • 陽性スクリーニング児は、検体採取可能な成熟度・体重を満たせば生後10日以降、可能なら生後4週までにを行う。
  • 2つのCF原因バリアントが検出されなくてもCFを完全には否定できず、臨床像とCFTR機能を統合する。

呼吸機能

は協力可能な児のを評価するが、乳幼児では実施困難で初期病変に鈍感なことがある。

(multiple-breath washout:MBW)では、100%酸素などのへ切り替え、肺内窒素が基準濃度まで排出される呼吸回数・呼出量を測る。そこから得る(lung clearance index:LCI)は換気不均等を反映し、CFでは窒素排出が遷延してLCIが上昇する。で測れるため、が難しい幼児の・経時評価に有用である。

治療

目標 主な介入
毎日の、運動、必要に応じは可逆性閉塞や吸入治療前など個別適応
感染管理 定期培養に基づく治療。新規緑膿菌の除菌、・増悪時の抗菌薬は菌、感受性、重症度、既往歴で選ぶ。全例への漫然予防投与ではない
栄養 への補充、、塩分補給、成長モニタリング
病態修飾 CFTR増強薬・の単剤/併用。遺伝子型、年齢、各国承認、相互作用、肝機能に適合する場合のみ
進行例 酸素・、合併症治療、評価

肺増悪

痰量・性状の変化、咳嗽・呼吸困難増悪、感、食欲・体重低下、喀血、SpO₂や肺機能低下、新規画像所見を評価する。喀痰/、肺機能、必要時画像・血液検査を行い、強化、栄養・水分管理と抗菌薬を組み合わせる。経口・吸入・静注および単剤/併用は、一律ではなく重症度と既往培養で決める。

まとめ

  • CFTR機能障害は気道粘液粘稠化、、高Cl⁻汗を同時に説明する。
  • 新生児IRTはスクリーニングであり、と遺伝学的・機能的評価で確定する。
  • LCIはMBWで換気不均等を捉え、協力困難な幼児や早期病変の評価に有用である。
  • 治療は、培養に基づく感染管理、・栄養補充、適格例へのを統合する。