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Pediatrics · 41

IgA血管炎(Henoch–Schönlein紫斑病)

Henoch-Schönlein purpura

前提:病態
III型過敏反応(免疫複合体介在型)
疾患
IgA血管炎(ヘノッホ・シェーンライン紫斑病)腸重積症
症状
触知可能紫斑

🧠 全体像IgA血管炎は小血管へのIgA沈着を背景とする小児で最も多い全身性血管炎。血小板減少や凝固異常を伴わないを必須所見とし、関節、消化管、腎を評価する。発疹や腹痛が改善しても腎炎が遅れて出現しうるため、尿・血圧フォローが診療の核心となる。

臨床像

臓器 主な所見 注意点
皮膚 左右対称の非性・。下肢伸側、周囲、臀部など依存部位に多い 初期は紅斑・蕁麻疹様で、反復出現することがある
関節 ・膝を中心とする関節痛/一過性関節炎 通常は変形を残さない
消化管 、嘔吐、消化管出血 、虚血・穿孔を見逃さない。腹部症状が紫斑に先行することがある
顕微鏡的/、蛋白尿、高血圧、腎機能低下 重症度と長期予後を規定。初期尿が正常でも追跡が必要
その他 ・疼痛、まれに肺・中枢神経病変 など緊急疾患を除外

診断

典型的な下肢優位の紫斑に、腹痛、状、腎所見、または生検でのIgA優位沈着のいずれかを組み合わせる臨床診断が中心。

初期評価

  • CBCで、必要に応じて:血小板減少性紫斑、DICなどを除外する。
  • +尿沈渣、、血圧、・eGFR、アルブミン。
  • 強い腹痛では、腹部超音波。型に限らず小がありうる。
  • 皮膚生検は非典型例で検討する。腎生検は(UPCR 2 mg/mg超)またはeGFR 90 mL/min/1.73 m²未満で推奨される。UPCR 1〜2 mg/mgが2〜4週持続、または0.2〜0.5 mg/mgが4週超持続する場合も、小児腎臓科で検討する。

治療

腎外症状

  • 軽症は安静、補液、などの支持療法。
  • NSAIDsは、脱水、消化管出血がない場合の関節痛に限って慎重に用いる。
  • 強い腹痛、消化管出血、著しい関節・軟部組織症状ではグルココルチコイドが症状期間を短縮しうる。ただし、将来の腎炎を予防する目的で一律に投与しない
  • 、穿孔、疑いは外科・泌尿器科へ緊急相談する。

IgA血管炎腎炎

  • 持続蛋白尿ではACE阻害薬/ARBを含む支持療法を検討し、血圧と腎機能を管理する。
  • 、eGFR低下、は腎生検と専門治療の対象。免疫は病理・重症度に基づき小児腎臓科で決定する。

フォローアップ

発症時から尿検査と血圧を反復し、腎所見がなくても少なくとも6か月は月1回を目安に観察する。腎炎例は最初の6か月は毎月、続く6か月は3か月ごと、その後は6か月ごとを一つの目安として、尿、UPCR、eGFR、血圧を少なくとも5年間、重症例では生涯にわたり個別追跡する。家族には浮腫、赤、強い頭痛の受診目安を説明する。

まとめ

  • 下肢・臀部優位の左右対称なが診断の入口。
  • 腹痛では、陰嚢痛ではを除外する。
  • ステロイドは重い腎外症状を軽減しうるが、腎炎予防薬ではない。
  • 発疹消失後も尿検査と血圧を追跡する。