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Drug Atlas · B30 Biologics & immunomodulators / 生物学的製剤

サリルマブ

sarilumab

分類
Biologics & immunomodulators / 生物学的製剤
商品名(日本)
ケブザラ
商品名(EU)
Kevzara
科目
Pharmacology
トピック
B30: Immunopharmacology III (Antibodies and fusion proteins)
承認適応
関節リウマチ
禁忌疾患
結核
影響検査値
好中球減少肝酵素(AST・ALT)
対象疾患
リウマチ性多発筋痛症

🧠 全体像と同じを狙う抗体だが、(語尾 -umabは-zumabの)であり、IL-6Rへのより高いとされる。適応は長らく関節リウマチのみだったが、欧州・米国では(ステロイドへの反応不十分例・減量中の例)にも拡大されている(日本のケブザラは2026年8月時点で未承認)12。それでもが持つなどへの適応は無く、守備範囲はより狭い。

トシリズマブとの違い

項目
抗体の由来 ヒト化(-zumab) 完全ヒト(-umab)
IL-6R親和性 基準 より高いとされる
剤形 IV・SC皮下注射の両方 SC皮下注射のみ
IVは4週ごと、SCは1〜2週ごと 固定用量で通常2週ごとのSC
適応の広さ RAに加え・CRS・重症COVID-19など RA+(欧州・米国。日本は2026年8月時点でRAのみ)1
CRP・脂質異常・消化管穿孔・好中球減少 あり 同様にあり(IL-6R阻害クラス共通)

機序・副作用プロファイルはと共通。 IL-6の古典的シグナル・トランスシグナルの両方を遮断してJAK-STAT3経路を止める点、CRPが下がるため感染徴候がマスクされる点、脂質異常・好中球減少・消化管穿孔リスクは同じクラス効果として理解する(詳細はの項を参照)。

適応・用法

中等症〜重症の関節リウマチ(RA)(MTX不応例)に加え、欧州・米国では(ステロイドへの反応不十分例・減量中の例)にも適応が拡大されている(日本のケブザラは2026年8月時点で未承認)1。SC皮下注射、固定用量で通常2週ごとに投与する。実際の用量・(好中球減少・上昇時)は施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意・副作用

  • 禁忌:過敏症、活動性の重篤な感染症。EU添付文書は「活動性の重篤な感染症」という包括区分の中に結核を含め、投与前のスクリーニングを求めるのに対し、日本の添付文書はそのものを独立した禁忌事由として明記している12
  • ⚠️ 好中球数が2×10^9/L未満の患者では投与開始を推奨しないという基準であり、既存の好中球減少そのものをとする規定ではない点に注意(は過敏症・活動性重篤感染のみ)1
  • ⚠️ CRP低下による感染徴候のはIL-6R阻害クラス共通の最(機序はの項を参照)
  • 高頻度:、注射部位反応
  • 注意:好中球減少脂質検査値異常(LDL・TG上昇)、上昇
  • 重篤・まれ:重症感染、消化管穿孔、結核の再活性化

まとめ

  • と同じを狙う(-umab)は-zumab(ヒト化)で、この由来の違いがペアの軸。
  • IL-6R親和性はより高いとされるが、臨床上の使い分けは主に適応の広さで決まる。
  • 適応は長らく関節リウマチ中心だったが、欧州・米国ではにも拡大された(日本は2026年8月時点で未承認)。ただしが持つへの適応は無い。
  • CRP・脂質異常・消化管穿孔・好中球減少はIL-6R阻害クラスに共通の注意点。好中球減少はではなく投与開始基準(ANC 2×10^9/L未満で開始非推奨)。
  • 剤形はSC皮下注射のみ(はIV/SCの両方を持つ)。

出典

  1. 1.Kevzara 200 mg solution for injection in pre-filled pen - Summary of Product Characteristics (SmPC)(electronic medicines compendium(Sanofi)・2026)EUでは関節リウマチに加え、ステロイド不応・減量中再燃のリウマチ性多発筋痛症にも適応拡大。禁忌は過敏症と活動性の重篤な感染症。好中球数2×10^9/L未満では投与開始を推奨しない(絶対禁忌ではない)。閲覧 2026-08-03
  2. 2.ケブザラ皮下注 添付文書(医療用医薬品情報)(KEGG MEDICUS・2026)日本の承認適応は関節リウマチのみ(2026年8月時点でリウマチ性多発筋痛症は未承認)。禁忌に活動性結核を独立項目として明記。閲覧 2026-08-03